山陽小野田市職員がデザイン研修
山陽小野田市は29日、視覚的に物事を伝えることができる「デザイン」の大切さを職員らに知ってもらおうと、研修会を市役所で開いた。市の新しいPRロゴマークとイメージカラーの利用を推し進めるため、ロゴの考案者を講師として招いた。
市は先月末、目指す都市像「活力と笑顔あふれるまち~スマイルシティ山陽小野田」にちなんで独自のロゴとカラーを定めた。職員の名刺、イベント時に立てるのぼり旗、ポスターなどに印刷して役立てていく。
研修会は、係長級以下の職員ら約200人を対象に実施した。講師を務めたのは、ヨシイ・デザインワークス(宇部市小串)の吉井純起代表。「デザインの力」と題して、人を引きつける手法、ロゴに込めた思いなどを伝えた。
吉井代表は、受け手側の気持ちを考えながら情報発信をする大切さを強調。自身が手掛けた特産品のパッケージなどを例に挙げ、「見た目だけで売り上げも大きく変わる。誰に何を伝えるのかを選び抜かなければ、誰にも理解してもらえない」と説いた。
かつてJR小野田線を走ったクモハ42形電車のPRポスターを紹介。乗客席に腰掛ける浴衣姿の女性2人をセンスよく写しており、「昔からあるものに新しい魅力を見いだし、発信してほしい」と呼び掛けた。
ロゴづくりではイメージ構築のために市内の歴史や文化を調べたことを明かし、「可能性を感じる。市外から人を呼ぶためにはデザインの力でおしゃれに磨き上げる必要がある」とした。
市シティセールス課の原田貴順主査は「デザインの意図を踏まえた上で、すべての職員が一丸となって市を広報していく」としている。
研修会は31日にも厚狭地区複合施設で行う。
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カテゴリー:行政2018年10月30日