宇部市の有害鳥獣駆除、初の1000匹超

宇部市では今年度、初めて4桁に乗る1102匹の有害鳥獣を捕獲した。被害防止計画を策定する直前の2010年度の755匹と比べ、約1・5倍に増加。特に、イノシシに次いで多いサルは、5倍増となった。大型わなの設置、猟友会の非常勤嘱託職員任命が大きな要因のようだ。

有害鳥獣の農業被害が増加傾向にあるため、市では2011年度から3カ年を期間とする鳥獣被害防止計画を策定。14年度からは2次計画に沿って、イノシシ、サル、シカ、ノウサギ、タヌキ、カラス、ドバト、ヒヨドリの目標捕獲数を年次ごとに設定した。全捕獲数は、10年度の755匹から計画初年度は954匹に増え、その後700~900匹台で推移していた。

野菜や果樹などを食い荒らすサルの捕獲数は、10年度は16匹だったのが、11年度35匹、12年度38匹、13年度23匹、14年度47匹、15年度77匹と増え続け、今年度は23日時点で、目標値42匹のほぼ2倍の81匹となった。14年度から3年間で、吉部、万倉、小野に集団捕獲が可能な囲いわなを設置した効果が大きく、捕獲場所はほぼ北部地域。万倉では昨年、一度に23匹が掛かった。

市農林水産課によると、吉部、万倉では一時期80匹程度の群れが確認されていたが、現在では半数に減っているとみられる。今年度設置した小野でも100匹近い群れの目撃情報があり、早い成果に力を注ぐ。

捕獲数が最も多いイノシシも10年度の540匹から年々増加し、今年度は最多の831匹に。目標値の948匹には100匹余り届いていないが、国の補助を受け、水田周りに金網フェンスや電気柵を広範囲に張り巡らせており、侵入防止にも同時に取り組んでいる。

もう一つの大きな要因が、昨年度から二つの猟友会の会員128人を非常勤嘱託職員の有害鳥獣捕獲員に任命したこと。ボランティア活動から手当支給の待遇改善により、定期パトロールが可能となり、市との連携も強化された。小野、厚東、二俣瀬、船木、万倉、吉部校区を担当する宇部北地区猟友会は週3回、それ以外の宇部猟友会は週1回、わなや銃を使って捕獲に当たる。

同課では「猟友会や関係機関との連携を強め、捕獲を推進することで実績が増えた。今後も農業被害が減少するよう体制を強化したい」と話した。

新年度からの3次計画には、特定外来生物のヌートリアも捕獲の対象に入れる。

 

カテゴリー:行政2017年2月25日

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