2012年1月 6日

インフルエンザ、市内でも流行の兆し

 宇部市内でインフルエンザの患者が増え、流行の兆しが出てきた。市医師会(猪熊哲彦会長)のまとめによると、先々週(昨年12月19~25日)の患者報告数は212人だったのが、先週(12月26日~1月1日)は346人と1・6倍に急増。今週も増加傾向にあり、4日は1日だけで84人に達した。今後もさらに増えそうな勢いで、学校が始まる来週以降は、集団感染の発生も懸念される。

 先々週の患者は西宇部、黒石、鵜の島、東岐波など一部地域に限られていたが、先週は黒石46人、厚南39人、小羽山24人、鵜の島19人、新川18人、常盤15人、西宇部15人、上宇部14人など、市街地を含むほぼ全域に広がっている。
 年齢別では先週の346人のうち、5歳以下が80人(23・1%)、6~9歳が70人(20・2%)、10歳代が49人(14・2%)で、未成年者が約6割を占めた。20~64歳も131人(37・9%)で、前の週と比べて激増。65歳以上は16人(4・6%)にとどまっている。
 年末年始(12月30日~1月3日)に市休日・夜間救急診療所を受診した人は、合計1317人。内科と小児科は941人で、このうち2割近い181人がインフルエンザの患者だった。
 市医師会救急担当理事の若松隆史ときわクリニック院長は「新型の流行から2シーズンを経て、今冬は従来の季節性並みの発生数に落ち着くかと予想していたが、新型を含むA型患者が約8割と相変わらず多い。ぜひ1月いっぱいまでにワクチンを接種して」と話す。人混みを避け、手洗い・うがいの励行、外出時には予防も兼ねたマスクの着用も勧める。
 インフルエンザは38~39度以上の発熱、上気道を中心とした風邪症状に加え、全身の関節・筋肉痛を伴うことが多い。怖いのは合併症で、インフルエンザ脳症や肺炎で死亡する例もある。予防接種に使われているのは3価ワクチン。接種しても発症する可能性はあるものの、重症化を防ぐ効果が期待できる。
 同会では毎年1月の第3水曜日(今年は18日)を「インフルエンザの日」と提唱。マスクを装着せずに咳(せき)やくしゃみをするとウイルスが2~3㍍飛ぶため▽せき・くしゃみの際はティッシュなどで口と鼻を押さえ、周りの人から顔をそむける▽使用後のティッシュは、すぐにふた付きのごみ箱に捨てる-など「せきエチケット」による感染予防の徹底を呼び掛けている。
 今年はチラシ約1万枚とポスター250枚を作製し、各医療機関などに配布した。

新着ニュース