2004年8月31日

台風16号、宇部・小野田で46世帯77人が自主避難

台風16号が強い勢力を保ったまま県内に接近、上陸した三十日、宇部地域でも交通機関に影響が出たほか、四十六世帯七十七人(宇部・小野田・山陽・阿知須)が公民館やふれあいセンターなどに自主避難した。宇部市西岐波では、風にあおられた男性(78)が農業用水路に転倒し、軽傷を負った。 下関地方気象台山口宇部空港出張所によると、県内は三十日午前十一時ごろから午後十時ごろまで暴風域となり、台風は午後三時ごろから午後五時ごろにかけて宇部地域を通過。宇部市役所では瞬間最大風速三三㍍、午後三時十分からの一時間には五六㍉の雨量(いずれも市防災課調べ)を記録した。


 冠水した道路を水しぶきを上げて走る車(30日午後3時すぎ、慶進高校前で)

105歳前田さん最高齢

九月の敬老月間を前に、宇部市は市内の長寿者を発表した。最高齢は百五歳の前田一さん(笹山町二丁目)。県内で十九番目、県内の男性では二番目の長寿者。市内の最高齢者が男性なのは十四年ぶり。女性最高齢の奥田アサさん(西岐波)も百五歳で、市内二番目の長寿。二人とも医療施設に入院しているが、年を感じさせないほど元気な毎日を過ごしている。 市高齢福祉課によると二十六日現在、八十八歳以上の高齢者は男性六百四十五人、女性千八百七十八人の計二千五百二十三人。昨年の同時期に比べて、男性が七十二人、女性が百八十六人増え、全体では二百五十八人の増加となった。 米寿者以上の内訳は、九十歳未満が九百七十三人、九十|九十九歳が千五百十四人。百歳以上は三十六人で、昨年より七人増えた。 市は同月間中、今年度中に九十九歳以上になる人に記念品を贈り、長寿を祝福する。


 市内最高齢105歳の前田さん

市内2番目、女性最高齢の奥田さん

異種仲良く「連理の巨樹」

小野田市くし山一丁目の窪井満さん(81)宅の雑木林で、幹の一部がくっつき、交差しながら伸びているクロガネモチとクヌギの巨樹が見つかり、近所の話題を呼んでいる。 高千帆小裏の広大な敷地を開墾している最中に見つけた。根元は違うが、三本に分かれたクロガネモチの間にクヌギが割って入り、間を縫うように伸びている。「くっついている部分の状態は分からないが、連理の枝ならぬ連理の巨樹では」と珍しい現象を命名した。


 重なり合って伸びる2種類の巨樹(くし山の窪井さん宅)

2004年8月30日

大型台風16号、暴風域に

気象庁によると、大型で強い台風16号は三十日午前十時現在、鹿児島県串木野市付近にあり、時速二〇㌔の速さで北北東に進んでいる。中心気圧は九五〇ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は四〇㍍。宇部市防災課によると、台風は九州を縦断し、午後三時ごろから同五時ごろにかけて宇部地域に最接近するとみられている。台風の影響で公共交通機関は相次いで運転を見合わせ、宇部市内や周辺市町では自主避難している世帯もある。市防災課では外出は避けて、土砂災害や洪水浸水に警戒するよう呼び掛けている。三十日午前八時二十七分には、宇部市役所で最大瞬間風速二四・七㍍(防災課調べ)を観測。日中を中心に一時間当たり三〇㍉前後の大雨に対する注意が必要で、正午から午後十時ごろにかけては暴風域に入り、屋根瓦などが飛ぶ恐れもあるという。同日午前十一時十分現在、宇部地方には暴風・波浪・高潮警報、大雨・雷・洪水注意報が出されている。 九州への台風の上陸は一九九九年の18号以来五年ぶり。 市防災課に三十日午前十一時までに入った情報によると、市内では六世帯十三人が市民・ふれあいセンターに自主避難している。道路冠水は一カ所、倒木は二件。市のホームページで随時、台風情報を更新している。 強風波浪・高潮注意報が発表されたのを受け、市では二十九日午後五時、防災課の職員三人が出動し、第一警戒態勢に入った。午後十一時には自主避難に備えて児童家庭課の一人も加え、第二警戒態勢に。 高潮警報や県からの連絡を受け、土木港湾課と農林水産課は三十日午前六時までに水防ゲートの陸閘(りくこう)や鉄樋を閉鎖した。 自主避難は常盤ふれあいセンターに二世帯八人、黒石ふれあいセンターに一世帯二人、西岐波市民センターに二世帯二人、恩田ふれあいセンターに一世帯一人。阿知須町でも町公民館に一世帯一人、おげんきかんに四世帯五人が自主避難している。倒木は錦町と西岐波で発生。西岐波の床波漁港近くでは道路が冠水している。 三十日午前十一時現在、宇部市内では飛行機、電車などの交通機関に影響が出ている。山口宇部空港を発着する便は夕方まで大半が欠航。JRでは宇部線、小野田線とも運転を見合わせている。 全日空は、692便(午前八時発)が夜間駐機しなかったために欠航。691便(同八時三十五分着)、694便(同九時二十五分発)は通常通りに運行したが、698便(午後四時半発)までの四便の欠航を決めた。日航は午前から午後にかけての四便が欠航した。 JRは宇部線、小野田線とも午前九時前から全線運休。山陽自動車道宇部下関線では、最高速度を五十㌔に規制しており、状況を見ながら、規制を強める。一般道路に交通規制はない。


 堤防に打ち寄せる高波(30日午前10時ごろ、西岐波長生で)

傘を飛ばされないようにしながら職場に向かう人たち(30日午前8時20分ごろ、宇部市役所前で)

西村夫妻が小規模デイサービスセンター開所

知的障害者、高齢者の指導員や生活相談員を務めて三十四年。“福祉のプロ”が、宇部市内では珍しい有限会社による通所介護・居宅支援事業所「てご屋デイサービスセンター」を九月一日、常盤台一丁目にオープンさせる。てご屋とは、手伝いするという意味の方言「てごうする」「てごする」から名付けた。スタッフは「高齢者や障害者の自立の手伝いをしたい」と張り切っている。 デイサービスセンターを開設するのは、善和園や日の山園、つくし園で障害者や高齢者の指導、介護に携わってきた西村信正さん(56)、由美子さん(58)夫妻。きっかけとなったのは、以前デンマークで視察した、学校単位で設置された地域ごとの小規模通所施設。障害者や高齢者が一緒に過ごす支援施設に感動し、同様の施設の設置が長年の夢だった。


 デイサービスセンターを開く西村さん夫妻(常盤台1丁目のてご屋で)

ときわナイトフェスタに1万8000人

第四回ときわナイトフェスタは夏休み最後の週末の二十八日、常盤公園で開かれた。一万八千人(主催者発表)が来場。一般参加のステージショー「にぎわ~いコンテスト2」や、市内の夜景を眺望する新イベント「ナイトタワー」などがあり、親子連れや浴衣姿の若者らはライトアップされたムード満点の園内を満喫。過ぎ行く夏を惜しんだ。ときわ公園まつり実行委員会主催。 コンテストは遊園地内の特設ステージで開催。予選を通過した十組の出場者が藤田忠夫市長ら審査員の前で持ち芸を披露。バンド演奏やバトントワリングなど多彩なステージが繰り広げられた。


 大抽選会で当選番号の発表に注目する市民(常盤公園で)

1日、山口OPゴルフ開幕

第四回山口県オープンゴルフ選手権競技は三十一日、阿知須町の宇部72カントリークラブ江畑池コース(6798ヤード、パー72)で開幕する。プロとアマチュアの計二百八人が、八月一日との二日間にわたり、しのぎを削る。入場無料。県ゴルフ協会(神徳通也会長)主催。 出場選手はプロ百三人、アマ百五人。36ホールストロークプレーで行われ、初日が予選。プロ、アマとも五十位タイまでの選手が二日目の決勝ラウンドをに進む。

宇部を知るバスツアーで楠町民が酒造などを見学

十一月の宇部市と楠町の合併を前に、楠町民を対象にしたバスツアー「もっと宇部市を知ろう!」が、二十八日に運行され、小学生四人を含む町民四十人が参加。永山本家酒造場や宇部蒲鉾、常盤公園、宗隣寺を見学し、合併で大きくなる”古里の魅力”探しを行った。ツアーは楠町のバス会社・船木鉄道の子会社の船鉄観光旅行社が企画。今春から宇部市交通局が実施している楠町を知るバスツアーの逆バージョン。午前八時半すぎに楠町を出発した一行は、最初に二俣瀬車地の永山本家酒造場(永山義毅社長)を訪問。永山社長夫人の千寿子さんの案内で、酒蔵を見学し、日本酒の特徴やおいしく飲むこつを学んだ。


 杜氏(とうじ)の永山貴博さん(左)の説明で、男山を試飲するツアー参加者

藤田市長ら中国威海市へ

 宇部市の友好都市・中国威海市で、九月一日に開催されるハビタットフェスティバル開幕式典と、二日まで行われる人間居住環境発展国際フォーラムに、宇部市から藤田忠夫市長や杉山孝治市議会議長ら、六人の訪問団が参加する。 両市が友好都市となったのは一九九二年。九七年には宇部市が、独自の公害克服システム「宇部方式」を評価され、国連環境計画からグローバル500賞を受賞。威海市は昨年十月、優れた居住都市環境を評価され、国連から世界ハビタット賞を受けた。

県内、中学生問題行為「暴力」8割

暴力行為は中学生が八割を占め、いじめも六割強、不登校も多く、中学生の問題行動が浮き彫りになった。文部科学省の二〇〇三年度児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題の現状調査で、県教育委員会が二十八日、県内の状況を公表した。 調査は暴力行為、いじめ、不登校、高校中退の四項目。県内は高校中退を除く三項目で全国平均を上回っている。 暴力行為は学内七百二十七件、学外七十八件の計八百五件で、前年度より五十五件増えている。学年別加害者は中学三年生が最も多く二百六十一人で全体の34・1%、次いで中学二年が二百三人で26・5%、中学一年が百四十九人で19・5%と、中学生が全体の80・1%を占めた。高校生は百二十二人で16・0%、小学生は三十人で3・9%だった。 いじめは四百四十六件。一九九五年度をピークに七年間減少していたが、八年ぶりに増加した。中学一年が最も多く百三十九件で31・2%、次いで中学二年が九十二件で20・6%、中学三年が五十六件で12・6%。中学生の占める割合は64・3%で前年比5・3ポイント減。小学校は26・9%で6ポイント増、高校は8・3%で0・9ポイント減、特殊学校は0・5%で0・2ポイント増えている。

小野田市、山陽町の100歳以上は7人。最高齢は大谷さん106歳

九月は敬老月間。小野田市では二十日に各校区、山陽町では十五日に文化会館で敬老会が開かれ、対象者の長寿と健康を祝福する。両市町によると、今年度中に百歳以上を迎える長寿者は、小野田が四人(十八日現在)、山陽が三人(二十四日現在)。最高齢者は小野田市西高泊高浜の大谷チクさんで百六歳。

猛暑総決算

「猛暑」「酷暑」「激暑」の表現がぴったりだった今年の夏。「冷夏」と呼ばれた昨年に比べてどれぐらい暑かったのかを「季節商品・商戦」の対前年比の売り上げを通じて振り返ってみた。 ■ 暑アツ度 200% ■ 「六月下旬からエアコンが飛ぶように売れました」と話すのは、ベスト電器宇部店。六、七月は低価格帯を中心に前年比200%の売り上げを記録した。「七月に入ると品切れが目立った。在庫があれば、もっと売れた」。涼しかった昨夏は八月に購入が集中したため、今月は微増にとどまっているが、六|八月の累計では前年比160%になる見込み。エアコンと並んで、オリンピック観戦用で人気を集めた大型の液晶テレビも前年比200%と「熱かった」という。 ■ 暑アツ度 160% ■ 六月一日にオープンした宇部全日空ホテルのビアガーデンは、三十一日の最終日までに前年比160%の来場を見込む。「昨年は週末になると決まって雨。暑さというより、金・土曜日が好天だったのが良かった」。今年は、同窓会客や割引対象にしている浴衣姿の女性の利用が増えたという。 ■ 暑アツ度 130% ■ 夏と言えば、海と花火。フジグラン宇部では、水着と浴衣の売り上げが前年比130%。「水着はブームなどもあって一年ごとに好不調を繰り返すので、暑さとの関係は分からないが、浴衣は若い女性を中心に予想を上回るペースで売れた」とホクホク顔だ。 ひんやり冷たーいアイスクリームもよく売れた。創社「三十一」周年を迎えたサーティーワンアイスクリームは六、七月に〓増量〓キャンペーンを実施。宇部店では、連日のテレビコマーシャルと暑さの相乗効果で、前年比130%の売り上げがあった。 ■ 暑アツ度 120% ■ 恩田プールの利用者数は二十五日現在で一万四千九十八人で前年比121・6%。 ウェルサンピア宇部は約三万八千人で同122・6%と、ほぼ同じ伸びを示した。ウェルサンピアは「四万人を超えてもおかしくない暑さだったが、日曜になると台風や荒天に見舞われたのが響いた」。 ■ 暑アツ度 110% ■ 「七、八月とも前年比で約110%。猛暑のおかげ」と話すのは、清涼飲料水の自動販売機などを持つビバックス宇部支店。夏季限定の炭酸飲料をはじめ、アミノ酸入り機能性飲料水、緑茶などが好セールスだった。 ■ 暑アツ度  83% ■ 「暑いと逆に敬遠される」と、渋い顔なのが常盤公園。正面など園内三カ所の駐車場台数は、前年比82・8%の一万八千五百五十六台(七月)にとどまった。「勝負はこれから」と、過ごしやすい秋に大きな期待を寄せている。

2004年8月27日

宇部西高生が霜降山のサギソウ開花調査

 サギソウの保護活動を続けている宇部西高アグリ・バイオテクノロジークラブのメンバーは二十六日、霜降山山ろくの自生地で開花生育調査を実施。真っ白な花を咲かせたサギソウの育ち具合を丹念にチェックした。今年は例年になく花が少なく、昨年の半分以下で、生徒たちも心配していた。
  開花していたのは百五十一輪。昨年の同時期には約三百五十輪咲いており、花茎も二十―三十センチあったが、今年は二十センチ前後が主流と小さめ。


 サギソウの状況を調べる宇部西高の生徒(霜降山山ろくの湿地帯で)

厚南で高潮被害想定した防災訓練

 防災の日(九月一日)を前に、宇部市は二十七日、厚南小で台風接近による高潮被害を想定した総合防災訓練を行った。地元住民、消防、行政関係者ら約三百人が参加。避難や消火訓練、土のう積み演習などを通じて、災害に対する心構えを新たにした。市内四校区目となる自主防災会の結成式も行われた。


 災害弱者を想定して車いすで避難する住民(27日午前9時45分、厚南小で)

市老人福祉大会「健康推進に一丸」

 宇部市老人クラブ連合会(柳三郎会長)主催の第四十二回市老人福祉大会は二十七日、記念会館で開かれた。会員ら千二百人が集まり、長年、会の発展に尽力してきた四十四人を表彰。会員増強に努め、健康と仲間づくりに励み、地域に貢献していく決意を新たにした。
  式典では、柳会長があいさつ。宇部市と楠町の合併を前に、市と町の老人クラブ連合会が合併したことを報告し「これからは、楠町の皆さんと手を取り合って、健康と友愛、奉仕にかかわる活動を広げていきたい。われわれ高齢者の生き方が、地域や市を動かしていく力になると信じて頑張っていこう」と呼び掛けた。


 「健康と仲間づくりを進めていこう」と呼び掛ける柳会長(27日午前10時ごろ、記念会館で)

台風16号、29日にも強風域か

 大型で非常に強い台風16号は二十七日午前九時現在、南大東島の東約三八〇キロの北緯二六度五分、東経一三五度の海上にあって、毎時一〇キロの速度で北に進んでいる。宇部市防災課によると、早ければ二十九日午後から宇部市は強風域に入り、三十日から三十一日にかけて最接近すると予想。今後の気象情報に注意を呼び掛けている。
 同課では「九州の南から九州の西を北上する可能性が比較的高く、九州上陸の恐れも出てきた。ただ進路を変えるタイミングにばらつきがあり、九州南岸に長時間停滞する可能性もある」と話している。

工水の自主節水、24日ぶり解除

 厚東川工業用水利用者協議会(会長・深川坦宇部興産宇部渉外部長)は二十七日午前九時、二十四日ぶりに自主節水を解除した。 七月の少雨で、厚東川ダム(三九メートルで満水)の水位は同月三十日に三五メートルを切った。このため、宇部・小野田市の水道局と十二企業で組織する同協議会では、八月三日から工業用水30%の自主節水を実施していた。 その後、十五日や二十三日の降雨で順調に水位が回復。二十七日午前零時現在、水位は三六・九八メートル、貯水率は79・5%になっている。

厚狭高で高校生中心に合同読書会

 厚狭高(八幡フミエ校長)で二十六日、合同読書会が開かれた。近郷の高校生を中心に、大学生、教員ら三十五人が、村上龍著の自伝的青春小説「69シックスティナイン」をひもとき、現在の学校生活と比較しながら、感想を語り合った。
 「感動を共有し、豊かな感性を身に付け、幅広い読書の方法を学ぼう」と、毎年、図書委員の生徒が中心となって実施している。今年で四回目。同校での開催は二年連続。「69」は、七月に封切りされた同名の映画の原作。


 意見交換する高校生ら(厚狭高北校舎で)

2004年8月26日

猛暑にも台風にも負けず

 暑い日差しが戻ってきた宇部地方。太陽に向かって元気に花を開いているのが、東岐波の国道190号沿い花壇にあるポーチュラカ。赤、黄、白の色とりどりの花が、道行く人の目を楽しませている。
 ポーチュラカは、暑さに強い夏の代表的な草花。猛暑にも、何度もやって来る台風にも、決してくたびれることなく、かわいい花を咲かせ続けている。


 色とりどりのポーチュラカの花(東岐波中前の国道190号で)

昔の知恵で快適ライフ

 宇部高専の深川勝之物質工学科教授(61)は、西岐波上萩原の自宅の軒先に、つる性植物をはわせ、家に差し込む強い日差しをシャットアウトしたり、打ち水をしたりして、猛暑をしのいでいる。「ほとんどエアコンは使わない。昔の知恵で快適ライフを楽しんでます」と涼しげな顔。残暑は、まだまだ続く。 十数年前、地球に優しい生活はできないか、と思い立った。水のゼロエミッション(廃棄物ゼロ)の実現を目指し、手作り浄化槽を考案。し尿や生活廃水を独自の方法で処理し、浄化した水を、容量千リットルのタンクにため、植木の水やりに活用。一九九四年の異常渇水時も、近所の家庭菜園が壊滅状態の中、青々としたキュウリやナスビを実らせた。
 将来は屋根に噴水を設置して、家全体を冷やすプランも検討中。「エンジョイ・ライフ(生活を楽しむ)」を合言葉に、省エネ生活に考えをめぐらせている。


 猛暑でも涼しい“緑の回廊”(上萩原の深川教授宅)

手作り雨水タンクは水やりや洗い物に威力を発揮(上萩原の深川教授宅)

宇部港でハナオコゼ

 宇部港で二十四日夜、奇妙な形をした魚が捕獲され、釣り人たちを驚かせた。体長約八センチ、体高約三センチと小さな魚体に、黒、白、黄色のまだら模様。一見するとかわいいが、手のような形をした約三センチの胸びれが付いていて「何じゃ。こりゃ」と誰もがびっくり。下関市立水族館・海響館によると、ハナオコゼと呼ばれるアンコウの仲間。日ごろは沖合で、流れ藻に付いて漂っており、何らかの理由で港内に迷い込んだらしい。


 宇部港で捕獲された“手”を持つハナオコゼ

環境にやさしい交通体系実現のための調査検討会発足

「宇部地域(宇部市・阿知須町)における環境にやさしい交通体系実現のための調査検討会」が二十五日に発足した。座長は山口大工学部の榊原弘之・助教授。十一月から市交通局などが実施するパーク・アンド・バスライド(P&BR)、買い物バスサービスの実証実験に向けて、内容の検討や結果検証を行う。
 調査は、環境対策として自動車から排出される二酸化炭素を削減し、通勤・買い物目的のマイカーを抑制して、バスなど公共交通への利用転換を促進するのが目的。交通局と中国運輸局山口運輸支局、市が共同で、十一月一日から三カ月間、取り組む。


 調査について意見を交わす委員たち(市役所で)

小野田まつりで「龍王伝説」復活

 小野田まつりの協賛団体協議会は二十五日、市商工センターであり、十一月二、三日に開かれる前夜祭、本祭の会場、行事内容案について協議した。今年も同センターと市民館を祭り会場とし、両会場間に歩行者天国を設けて多彩に繰り広げる。「龍王伝説」が三年ぶりに復活し、合併協議を進めている山陽町との交流を深めるため、同町の古式行事をシャギリパレードに招くなど、新しいイベントが盛り込まれている。

2004年8月25日

佐賀からのアサガオ、花咲く

 佐賀市の幼稚園児が卒園記念で、風船と共に飛ばした花の種。通勤途中に拾った小松原の飯田直樹さん(32)の勤務先、山口情報ビジネス専門学校(蔵岡武史校長、上町一丁目)で大事に育てられ、アサガオがきれいな花を咲かせた。「種ができたら、園に送ってあげたい」と飯田さん。偶然拾った小さな種から心和む交流が生まれている。


 園児の願いをかなえるように咲いたアサガオに見入る職員(山口情報ビジネス専門学校で)

中央町再開発、最終段階へ

 土地区画整理手法で「街なか再生」に取り組んでいる宇部市中央町3丁目地区は、来年春の事業完了を目標に、最終段階に入った。地区内に58棟あった建物のうち、第4期となる最後の4棟の撤去作業も終わり、来月早々から区画整理に着手する。既に11棟の建て替えが完了し、2棟が工事中、残りも順次着工する。一連の工事が一段落つく来年夏には完成イベントが持ち上がっているほか、近く着工する共同化住宅には、車いすでも楽しめるビリヤード場開設の計画もある。


 地区内58棟の解体作業が完了した中央町3丁目地区

小野ふれあいセンターが「小野が歩んだ50年展」企画

 小野ふれあいセンター(梶山淳幸館長)は、旧小野村が宇部市に合併して五十周年を迎えるのを記念して「小野が歩んだ五十年展」を企画。往時をしのばせる写真や物品、資料の提供を求めている。
 展示会は、十一月一日から三十日まで同センター一階談話室とホールで計画している。具体的な資料として、分校生活の写真や教材、改築前の小・中学校の写真や机、村立公民館の写真、昔の絵本やおもちゃ・レコードなどを挙げている。
  資料は九月十五日まで受け付ける。問い合わせは同センター(電話64-2024)へ。

市役所が配置転換

 行政委員会などが宇部市役所第二庁舎(港町一丁目)に移転したのに伴って、環境部や市民生活部など、本庁一・二階の配置が変わる。市民の利用が多い一階は、通路部分を広げ、窓口の位置も移して、混雑を緩和。スペースが広がる児童家庭課は、相談室を新設する。二階には会議室を二部屋確保。二十七、二十八日に引っ越し作業を行い、三十日から新しい場所で業務を再開する。


 30日からの市役所本庁1・2階配置図(赤色は移転部分、緑色はスペースや窓口の変更部分)

秋本さんが声楽研修で難関コンクールに合格

 小野田市高泊後潟下の秋本真紀さん(27)がこのほど、イタリア・リミニ市での声楽研修で、オーディション・コンクールに合格。オペラの本場でも「トップソプラノ」として活躍するミレルラ・フレーニさんから直接指導を受けた。欧州を中心に百二十人が出場し、十八人しか通らない難関を突破しただけに、喜びもひとしお。「今後もレッスンに励み、分かりやすい音楽を広めていきたい」と話していた。


 フレーニさんとスナップ写真に納まる秋本さん(左から二人目)、モチェオさん(リミニ市で)

2004年8月24日

北向地蔵尊で「夏の大祭」

 きょう二十四日は地蔵盆。宇部市内の各地蔵で、祭りが開かれた。西岐波上片倉の北向地蔵尊(増田允弘管理者)では、恒例の「夏の大祭」があり、早朝からお盆参りをする老若男女でにぎわった。
 参道と境内には出店が並び、参拝後に野菜や乾物を買い求める人もいた。夜には地元自治会の協力で盆踊りの奉納がある。


 地蔵の体をさすって祈願をする人たち(24日午前9時すぎ、北向地蔵尊で)

厚狭高、南校舎を部分改修

 校舎の老朽化が著しい厚狭高(八幡フミエ校長)の南校舎で、部分改修工事が行われている。はく離、落下などの恐れがある外壁を塗り替えるなど、安全な教育環境を整える。
 同校舎は一九六二年の管理棟、翌年の特別教室棟と、ほとんどが築四十年を経過。激しい老朽化からここ数年、はく離した外壁の小さなかけらが、たびたび落ちてきていたという。工事は十一月中旬までかかる見通し。


 改修工事のため、足場が組まれた校舎(厚狭高南校舎で)

手作り花壇で不法投棄防止

 宇部市環境衛生連合会西岐波支部(藤田俊美支部長)は、ごみの不法投棄が絶えない上の原のミカン畑入り口に、花壇をつくっている。花を咲かせて、モラルのない人の心に訴えよう、と発案。九月半ばには完成予定で、キンセンカの苗を植える。
 藤田支部長は「杉の切り出し、運搬が大変だった。九月半ばまでに、あと二面をつくって完成。キンセンカの苗を市からもらい受けて、来春の市の花壇コンクールに参加したい。もちろん、きれいな花が不法投棄者の心を動かすと思う」と話した。


 整備された手作り花壇(西岐波上の原で)

市道岩鼻中野開作線、新設へ

 宇部市は、厚南地区と藤山地区を結ぶ路線「市道岩鼻中野開作線」を新たに設ける。厚南中野開作と岩鼻町を九百十メートルで結び、厚東川に架かる琴川橋は北側に架け替える。昨年度末までに用地の半分を取得した。完成は二〇一一年度を予定している。
 完成すれば、国道190号、沖の旦橋を通る県道琴芝際波線の渋滞緩和が期待でき、世帯数の多い平原をはじめ、藤山地区から厚南方面に向かう生活道路としても定着しそう。市では来年度には工事に着手したいとしている。


 

2004年8月23日

22日にジュニアトライアスロンとトライアスロンサーキット

 きららジュニアトライアスロン・チャンピオンカップと、きららトライアスロンサーキット第一戦は二十二日、阿知須町のきららスポーツ交流公園で開かれた。ジュニア三部門とサーキット合わせて百十七人がスイム、バイク、ランからなる過酷なレースに挑んだ。きららイベント実行委員会主催。 地元関係の上位者は次の通り。 ◇ジュニア▽Aクラス⑤浜本祥吾(常盤小3)⑥部坂雄大(琴芝小2)⑦江本こうき(上宇部小3)⑨山崎浩司(東岐波小3)▽Bクラス⑧西村康太郎(阿知須小6)⑨西村健太郎(同4)▽チャンピオンカップ②永山暁啓(宇部高2)③川添雄生(西岐波中2)⑤川添大生(宇部高1)


 熱戦を繰り広げるジュニアチャンピオンカップの選手ら(きららスポーツ交流公園で)

小野湖の清掃活動に市民100人奮闘

 小野湖の清掃活動が二十二日、宇部市小野櫟原の湖畔であり、宇部自然保護協会(杉直人会長)の会員や市民約百人が参加。汗だく、泥だらけになりながら、流木やヨシ、空き缶、プラスチック容器などを回収した。今年は雨が少なく、上流から流れ込むヨシやごみは少なめだったが、参加者は胸まで水に漬かり奮闘。初めて水質検査などにも取り組んだ。 回収した植物性のごみは全部で五トン。飯森木材の有機肥料工場へ搬送したほか、軽トラック二台分の不燃ごみは市環境保全センターに持って行った。 一方、小野大橋周辺では水質検査や透明度を測定した。水質検査の結果はpH9・0、一リットル中の硝酸性窒素一ミリグラム、総リン〇・〇四ミリグラム。透明度は、約一・七メートルと濁っていた。市水道局によると、高温期は水の循環が無く、表層水の水質はプランクトンの影響から悪くなる傾向にあり、平年値に近い数字という。


 人海戦術でごみを搬出する参加者(小野湖で)

水質検査をする自然保護協会のメンバー(小野湖で)

開館記念ガラス展で制作現場見学

 開館記念ガラス展を開催している小野田市のきららガラス未来館で二十一、二十二の両日、作家によるデモンストレーションがあり、たくさんの来場者が熱気あふれる制作現場を見学した。 同展は九月二十日まで。小野田市出身の故竹内傳治さんの作品を中心に、第一回展の入賞作品を展示している。


 出来上がった作品を来場者に披露する西川さん(右)と横山さん(きららガラス未来館で)

2004年8月21日

更生保護女性会が30周年祝う

 宇部市更生保護女性会(佐原紀美子会長、百五十八人)の三十周年記念式典は二十一日、国際ホテル宇部であり、関係者約二百人が会の道のりを振り返り、青少年の健全育成や明るい社会づくりに、心新たに寄与していくことを誓い合った。


 出席者にあいさつする佐原会長(21日午前10時20分、国際ホテル宇部で)

行政委員会と土地開発公社が第2庁舎へ引っ越し

 宇部市役所本庁から、港町一丁目の第二庁舎へ移転する行政委員会(教育委員会を除く)と土地開発公社の引っ越し作業が二十一日から本格化。荷物はロッカーや棚類以外に、段ボール箱約八百個もあり、業者のほか市職員も休日返上で、荷物整理に汗を流している。第二庁舎では、二十三日から業務を開始する。 市が取得した第二庁舎は、魚市場や市ガス局の向かいに位置する旧地域振興整備公団山口宇部支部の事務所。一階に農業委員会事務局、二階に選挙管理委員会、公平委員会事務局と土地開発公社、三階には監査委員事務局が入る。


 引っ越し作業に追われる職員(選挙管理委員会事務局で)

分かりにくい講座・教室見直しの動き

 子育て支援や生涯学習の推進などで、宇部市はさまざまな市民向けの講座・教室を開講しているが、目的や内容が似通っていたり、名称が紛らわしかったりという講座も多い。利用者のいろんなニーズに沿った施策があるのは便利だが、分かりにくいのでは効率性に乏しく、本来の目的である市民サービスが十分に生かされないことにもなるため、庁内で見直しの動きが出ている。 育児学級に乳幼児学級、子育てサークル。同じ子育て支援に関連した講座でも、名称からは内容の違いがつかみにくいものの代表例だ。 市は厳しい財政状況を踏まえ、二〇〇二年度から事務事業評価システムを導入した。民間の顧客主義や実績主義を行政手法に取り入れ、効率的で効果的な行財政運営を展開しようという方針だ。この一環として、総合政策課は昨年度から主要事業二百近くを対象に調査し、今年度から統廃合の可能性を含めて、関係課の調整に入っている。

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市交通局がバスの絵募集

 九月二十日の「バスの日」に合わせ、宇部市交通局では、園児と小学生からバスの絵を募集している。締め切りは三十一日。 画材は自由で、四つ切り画用紙を横に使用。裏面には住所、氏名、園・学校名と学年、電話番号を記入し、市交通局か新川営業所、常藤案内所へ提出する。 応募者全員に記念品を贈るほか、優秀作は九月二十一日に表彰し、局内や宇部まつりのイベントで展示する。問い合わせは市交通局総務係(電話31-1133)へ。

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小野田サンパークで現代ガラス展が開幕

 第二回「現代ガラス展inおのだ」が、二十一日から小野田サンパークで始まった。九月二十日までの期間中、若手作家の意欲作六十七点が公開される。同展実行委員会、市、市教育委員会主催、文化庁、県、日本ガラス工芸協会、市文化協会、宇部日報社など後援。 河村建夫文部科学大臣、杉原記美市長ら九人によるテープカットで開場。大賞の吉田薫さん(富山市)の「古(いにしえ)の気配Ⅳ」、準大賞の静観朋恵さん(同)の「なみに」など、さまざまな技法を駆使した個性豊かな作品が並び、訪れた市民の目を楽しませた。初日は入賞作家九人も顔をそろえ、作品解説を通じて市民と交流した。


 テープカットする河村文科大臣、杉原市長ら(21日午前11時、小野田サンパークで)

作品に見入る市民(21日午前11時、小野田サンパークで)

2004年8月20日

東岐波で巨大ドブガイ

 宇部市東岐波の農業用水路で十八日、巨大なドブガイが見つかり、近所の人たちを驚かせている。サイズは十三×十九センチで、広げた大人の手のひらと、ほぼ同じ。近くの農業、正司直亮さん(67)が草刈り中に発見した。 自力で移動することはほとんどないため、近くを流れる植松川から増水時に入り込んできたらしい。孫の倖子さん(東岐波小三年)は「植松川で貝殻を見たことがある。生きているのは初めて見た」と、水を時折吐き出すドブガイの横で、直亮さんと共に図鑑を広げながら目を輝かせていた。


 東岐波花園で見つかったドブガイを持つ倖子さん

マイカーからバスへの利用転換促進

 環境に配慮し、マイカーからバスへの利用転換を促進するため、宇部市交通局は、国土交通省中国運輸局山口運輸支局、宇部市と共同で「宇部地域(市・阿知須町)における環境にやさしい交通体系実現のための調査」を行う。二十五日に市民団体代表ら産・学・民・官の十六委員で組織する調査検討会を設置。十一月一日から三カ月間で、大型商業施設とタイアップした実証実験「パーク・アンド・バスライド」「買い物バスサービス」、企業や従業員に対する「通勤需要調査」に取り組む。


 パーク・アンド・バスライドと買い物バスサービスが行われる、ゆめタウン宇部店のバス停

若者の選挙離れ浮き彫り

 今月八日に行われた県知事選挙で、宇部市は32・12%と過去最低の投票率を記録。市選挙管理委員会はこのほど、モデル投票区となっている神原南投票区の年齢別投票者数をまとめたが、最も高かった七十歳から七十四歳でも、投票率は44・10%にとどまったことが分かった。七月十一日に行われた参院選山口選挙区の同投票区投票率と比較すると、全体平均では21・1ポイント低かった。最も差が大きかったのは、五十五歳から五十九歳までの33・28ポイント差。参院選では二人に一人が投票したが、知事選では五人に一人しか行かなかった。


 

山陽町が次世代育成支援協を設置

 山陽町は十九日、次世代育成支援対策推進協議会(会長・松尾英治町社会福祉協議会会長)を設置した。町内の各種団体の代表ら十五人で構成する同協議会の提言を受けながら、今年度中に二〇一四年度を目標年度とする少子化対策の地域行動計画を策定する。 昨年七月に施行された時限立法・次世代育成支援対策推進法に基づいて策定する。▽地域における子育て支援▽子供の心身の健やかな成長に資する教育環境の整備▽職業生活と家庭生活との両立の推進-などを視点に、数値目標を盛り込んだ計画を作る。


 国沢町長から委嘱状を受け取る委員(町保健センターで)

2004年8月19日

宇部まつりとちょうちん行列

 楠町との合併記念となる第五十三回宇部まつりの詳細が決まった。前夜祭となる十一月二日は、市役所裏駐車場のハーモニー広場で開会式やコンサート。本祭の三日は同広場、常盤通りなどでパレード、ニュー南蛮音頭コンテスト、ストリートライブなど多彩なイベントが展開される。実行委員会(伊藤隆司委員長)では、パレードなどへの出演者、ワールドキッチンなどへの出店者を募集している。募集期間は九月二十二日まで。
 申込書は小中学校、各ふれあいセンター、公共施設、ショッピングセンターなどに設置。出演や出展の申し込み、問い合わせは、宇部観光コンベンション協会(電話34-2050)、市商業観光課(同34-8353)、宇部商工会議所(同31-0251)へ。
 宇部市と楠町が合併する十一月一日に、真締川まつり実行委員会(河村泰輔会長)は、祝賀のちょうちん行列を行う。市制が施行された一九二一(大正十)年の同日にもちょうちん行列の記録が残っており、合併記念行事として、八十三年ぶりに企画した。参加の申し込みや問い合わせは、実行委員会事務局の新川ふれあいセンター(電話21-2258)へ。


 合併記念と宇部まつり前夜祭の行列に使うちょうちん(新川ふれあいセンターで)

18日に夏休み航空教室

 飛行機や空港の魅力に触れる「夏休み航空教室」は十八日、山口宇部空港会館で開かれ、小・中学生六十人が、整備士の話に耳を傾けた。速度計やフライトレコーダー、一つが三百万円もするファンブレードといった航空機部品の紹介もあり、子供たちは興味津々で見たり触ったりしていた。山口宇部空港利用促進振興会、日本航空(JAL)など主催。


 翼の役割を紹介する実験を見る子供たち(山口宇部空港会館で)

台風15号 強風に注意を

 強い台風15号は十九日午前十時現在、対馬市の北北東の海上にあって北北東に進んでいる。中心気圧は九七〇ヘクトパスカル。市防災課によると、県内には同日午前九時ごろ最接近。宇部市役所では午前九時三十五分に最大瞬間風速二四・六メートルを観測した。午前十時現在、市内では台風による被害は確認されておらず、山口宇部空港発着の空の便も通常通り運航している。
 同課は「きょう夕方まで強風に対する注意が必要」と呼び掛けている。また、来週には日本の南海上にある熱帯低気圧が、二つ台風になると予想されている。

「日米交歓ピアノ演奏会」日本代表に満田さん

 サビエル高二年の満田麻理奈さんが、二十二日にハワイ大で行われる第十二回「日米交歓ピアノ演奏会」に出演する。昨年、PIAジャパン主催のコンクール高校生部門でグランプリに輝き、日本代表の一人に選ばれた。「とても楽しみ。この機会を生かし、自分のレベルアップにつなげたい」と総仕上げのレッスンに励んでいる。
 隔年で開かれている演奏会は、日米から選ばれた高校生、大学生、ピアニスト十五人が、同大のオービスホールで演奏する。専門家だけでなく、一般、観光者らも聞くため、幅広い人に受け入れられる演奏が求められるという。二十日に開会し、二十一日のリハーサルを経て、本番を迎える。ベートーベンの「ピアノソナタOP10」を演奏する満田さんは「ハワイでの演奏会は知っていたので、行きたかった。自分が満足し、聞いている人が楽しめる演奏ができれば」と抱負を語った。演奏会後は、同大ピアノ科で個別指導も受ける。将来はピアノ関係の仕事を志望している。


 ハワイの演奏会に出演する満田さん(松角の高橋ピアノ教室で)

2004年8月18日

市郊外に大型店続々

 宇部市郊外への大型店出店が止まらない。今秋には、ヤマダ電機のほか、厚南妻崎開作の原スポーツ広場跡にグッデイ宇部西店(嘉穂無線、本社・福岡市)が出店。厚南中野開作では、市道岩鼻中野開作線の新設工事により、ジュンテンドー厚南店(本社・島根県益田市)が隣接地に新築移転する。
 県が五年に一度行う買い物動向調査では、市民の地元購入率は九七年の78・1%に対し、〇二年は87・4%に上昇。市内への流入も小野田市が10%から12・5%、楠町が17%から20・1%、阿知須町が18・5%から31・8%と、いずれも上昇した。


 今秋のオープンに向けて建設が進むグッディ宇部西店(厚南妻崎開作で)

台風15号 今日、明日雷雨の恐れ

 気象庁によると、台風15号(九七〇ヘクトパスカル)は十八日午前九時現在、奄美大島の西の海上にあって北北西に進んでいる。朝鮮半島南岸付近を通過し、日本海に進む見込み。台風の影響で県内には、暖かく湿った空気が流れ込むため、十八、十九日は雷を伴って激しい雨が降る所もあるという。県西部は十九日昼すぎから、曇りの予報となっている。

市内初の総合型地域スポーツクラブ設立へ

 宇部市内で初めてとなる総合型地域スポーツクラブの設立に向け、東岐波校区で準備が進められている。住民有志による準備委員会(長井真弓代表、五人)が五月に発足。校区の誰もがスポーツや自然活動を楽しめるクラブを構想に掲げ、二〇〇六年四月からの活動開始を目指す。十七日には東岐波ふれあいセンターで一回目の地元説明会を開き、校区民に理解を求めた。
 二回目の地元説明会は二十二日午後七時から、同センターで開かれる。問い合わせは長井代表(電話58-4668)へ。

「市ものづくりマイスター制度」創設

 宇部市は、優れた技術や技能を持つ人を発掘し、後継者に伝える「宇部市ものづくりマイスター制度」を創設した。三年前から実施している山口県のように県や政令指定都市では取り組んでいるところも多いが、地方都市が実施するのは初めて。マイスターに認定した技術者には、後進の指導のほか、小・中・高校などでの講演や技術指導も行ってもらう計画で、産業都市・宇部の将来を担う人材を育てるシステムとして期待されている。マイスターとはドイツ語で名人、親方、巨匠を意味する言葉。
 ものづくりマイスターの活動内容は、日常業務を通じて後進の指導育成に努めるほか、市の主催する講習会、教育機関での講演会・技術指導に当たる。
 推薦書は二十日から九月十五日まで、市工業振興課(電話34―8360)で受け付ける。推薦書の様式は、市工業振興課ホームページ(http://www.city.ube.yamaguchi.jp/koshin/)からダウンロードできる。

高千帆中サッカー部・高千帆小卓球秋山選手、全国大会活躍誓う

 全国中学校体育大会に出場する高千帆のサッカー部と、全日本卓球選手権バンビ(小学二年生以下)の部に出場する高千帆二年の秋山祐輝選手が十七日、そろって杉原記美市長を表敬訪問し、出発を前に大会での活躍を誓った。
 高千帆のサッカー部は、七月の県大会で三位、今月四日から山口市で行われた中国大会で準優勝し、二年連続三回目の全国切符を手にした。大会は十九日から二十四日まで、山梨県甲府市を中心に行われる。
 秋山選手は、卓球歴一年ながら、七月に防府市で行われた県予選会で準優勝し、九月三日から神戸市で行われる大会に初出場する。


 全国大会での活躍を誓う高千帆中サッカー部(市役所で)

握手する卓球の秋山選手(市役所で)

2004年8月17日

チュウキンレン、黄金色に輝く

 常盤公園の熱帯植物館入り口で、黄金色がまぶしい地涌金蓮(チュウキンレン)が咲いている。大輪の花は夏の日差しを浴びて、いっそう輝きを増している。
 チュウキンレンはバショウ科ムセラ属の植物でバナナにごく近い仲間。中国雲南省の標高一八〇〇から二三〇〇メートルの山間の日当たり良い土手や農家の庭で多く見られるという。名前は地からわき出す金のハスという意味で、日本では六月ごろから開花。環境が整えば数カ月にわたり、花は咲き続ける。


 黄金の花が美しいチュウキンレン(常盤公園の熱帯植物館前で)

橋田メモリアル・モハマド基金、CD「ショクラン」22日から全国発売へ

 イラクで銃弾に倒れた宇部市出身のフリージャーナリスト、橋田信介さん(当時六十一歳)の尽力で、戦闘に巻き込まれ左目を負傷しながらも、日本での手術に成功したイラク人少年モハマド・ハイサム・サレハ君(10)。橋田さんの遺志を継承する「橋田メモリアル・モハマドくん基金」も立ち上げられた。橋田さんが亡くなったイラク・ファルージャに「子ども病院」を建設する資金に役立てるため、CD「ショクラン(イラクの言葉で感謝の意)」を作製。橋田さんの誕生日の二十二日から、全国のセブン-イレブンで一斉に発売する。
 モハマド君の治療を仲介した静岡県の沼津ロータリークラブなどが中心となり、同基金委員会を設立。橋田さんの幅広い友人たちが作詞作曲しCD化、販売などに協力している。
 女性シンガーのさわやかな歌声。曲は「青きチグリス ユーフラテス」で始まる。「光」「未来」「夢」「明日」などを盛り込み、イラクの自然をたたえ、希望や平和を訴えている。
 歌詞のないカラオケバージョンもあり「ショクラン、ありがとう」と、感謝の気持ちを込めるモハマド君の言葉も挿入。モハマド君が見たことがなく、イメージで描いたバラの花を、CDのカバーに使用している。
 今月末までセブン-イレブンで販売し、その後の扱いは未定。一枚が五百円。このうち百円が子ども病院の建設資金に充てられる。
 子ども病院建設を目指し、活動に加わっている橋田さんの妻幸子さん(51)=静岡県清水町=は「橋田の思いが、こんな形でイラクにつながっている。病院の建設をぜひ、実現させたい」と語り「橋田が愛したたくさんの宇部の人にも聴いてほしい」と呼び掛けている。


 22日から発売されるモハマド君が描いたCD「ショクラン」のカバー

楠町の「高齢者住宅」4ヵ月で増設断念

 楠町船木で建設が予定されていた県の「高齢者向け優良賃貸住宅」の申請が取り下げられていたことが、十六日までに明らかになった。四月に同所に開設した県内第一号の優良賃貸住宅「ガーデンテラス扶老会」の入居状況を見て、県が「増設は芳しくない」と判断した。同住宅制度は二〇〇三年度から認定を始めたばかりで、これから各市町村が制度を活用していこうという矢先。わずか四カ月での結論を、いぶかる声もある。


 中庭から見た「ガーデンテラス扶老会」(楠町船木で)

小野田セメント徳利窯の事業報告書が完成

 太平洋セメント小野田工場内にある県史跡「小野田セメント徳利窯(とっくりがま)」の保存修理事業報告書が完成した。築造から百十年余りが経過し、産業遺構としては相当劣化していたが、ハイテクを駆使して往時の雄姿をよみがえらせた「平成の大修復」の詳細を収録。調査で明らかになった新事象、永久保存に向けた課題についてもふれている。A4判百七十一ページ。
 徳利窯は、セメントの父、笠井順八が一八八一年に創業した国内初の民間セメント会社、小野田セメントで最初に造られた焼成用竪窯。正方形の窯の上に、煙突を兼ねた円筒部が組み上げられているのが特徴。高さは約十七メートル。創業時の建造物で、製造法を伝える産業遺構として、国内で唯一残っている。窯一基に十二万五千個のれんがを使ったとされる。


 完成した事業報告書

2004年8月16日

Uターンピーク

 盆休みを古里で過ごした人たちのUターンがピークを迎えている。空の玄関・山口宇部空港では、十五、十六日の東京に向かう上りの便は、全日空、日本航空ともすべて満席。二十日ごろまで込み合った状態が続くとみられる。
 JR西日本によると、上りの新幹線の指定席も十五、十六日はほぼ満席。十六日午前中は乗車率100%を超える「のぞみ」が目立った。県内の高速道路は十六日午前十時現在、順調に流れている。


 別れを惜しみながら手を振る人たち(16日午前9時ごろ、山口宇部空港で)

宇部三曲連盟開講の「琴こども教室」

 指先から生み出される優雅な旋律。宇部三曲連盟(菊広吟秋代表)が開講している「宇部琴こども教室」で、中川優佳さん(小羽山小三年)ら市内の小・中学生四十五人が、十三弦の練習を始めた。二年後の国民文化祭は宇部市が邦楽の舞台。指導者たちも「一緒に出演できれば」と夢を膨らませている。
 「伝統文化に対する関心や理解を深め、豊かな人間性を育てよう」という目的。財団法人伝統文化活性化国民協会(本部・東京)が、文化庁の委嘱を受けた「伝統文化こども教室事業」の一つとして、同連盟が申請し、実施している。


 弦の弾き方を教わる低学年の子供たち(青少年会館で)

15日に阿知須町成人式

 阿知須町の真夏の成人式(町、町教育委員会主催)は十五日、宇部72アジススパホテルで開かれた。新成人七十人(男三十一、女三十九人)が出席、二十歳の祝福を受けた。キャンドルサービス形式の式典では、ろうそくの明かりをリレーで引き継ぎ、門出の喜びをかみしめた。


 厳かなムードの中、キャンドルサービスで二十歳の門出を祝った成人式(宇部72アジススパホテルで)

小野田市消防本部、上半期のままとめ

 小野田市消防本部(中里裕典消防長)がまとめた二〇〇四年上半期の火災発生状況によると、前年同期と同じ十一件だった。昨年一年間の火災発生件数は十八件で、過去二番目に少なく、昨年と同水準で推移している。
 同本部は「たき火による延焼に注意してほしい。てんぷら油火災は、こんろから離れた時に、ちょっとした油断が原因で発生している。こんろに火を付けたら、その場を絶対に離れないこと。離れる時は火を消して」と注意を喚起している。

2004年8月14日

山口大自動車部が全国制覇

山口大自動車部はこのほど、広島県安芸高田市で開かれた全日本学生ダートトライアル選手権の男子団体の部で、全国優勝を果たした。創部以来の快挙で、関係者は喜びに包まれている。
 全日本学生自動車連盟主催の、学生の自動車タイムトライアルレースでは、最も権威のある大会。未舗装のコースを、最高速度が時速百㌔以上で走り抜ける。一チーム三人編成。一人が二回、タイムトライアルし三人のベストタイムを合計し、最も速かったチームが優勝となる。
 山口大自動車部は、十校が出場した五月の中国四国大会で、広島大に続いて二位となり全国大会へ。全国大会には、各地区予選を上位で勝ち抜いた二十一校がエントリーし、千七百㍍のダートを一周するコースで、ドライビングの腕を競った。
 結果は、山口大が優勝。二位が地の利を生かした広島大、三位が慶応大となった。ドライバーの一人、石田寛樹さん(工学部機械工学科三年)は、個人でも六十三人中、二位に入る健闘を見せた。
 主将の土師茂幸さん(同三年)は「ドライバーが日ごろの練習成果を発揮して、よく頑張ってくれた。創部以来の快挙」と大喜び。ドライバーの石田さんは「レベルの高い大会で優勝し、自信がついた」。
 本田祥紘さん(工学部機能材料工学科三年)は「関東をはじめ全国から強豪が集まったが、中国地方での大会だったので、地元の意地を見せたかった」。尾上貴紀さん(同機械工学科三年)も「昨年の予選では車を転倒させ、チームに迷惑をかけた。悔しさをばねに頑張ってきたかいがあった」と話した。


 全国優勝した山大自動車部の士師主将(右下)と3人のドライバー(山口市の山口大本部

「宇部空襲の犠牲者は349人」

終戦間際の一九四五年、宇部市が八回にわたって受けた空襲による犠牲者の数は「三百四十九人と考えられる」と、宇部フロンティア大付属香川高教諭、井上実智夫さん(56)=地方史研究部顧問=が、各種資料を比較検討し結論付けた。「宇部市史」の通史篇にある「死者二百五十四人、行方不明六十八人」と比較すると、集計で二十七人の開きがある。あす十五日は、五十九回目の終戦記念日。


 井上美智夫さん

空襲で全焼した帝国燃料の工場(市立図書館付設の郷土資料館所蔵)

宇部興産中央病院に禁煙外来

宇部興産中央病院(篠崎文彦院長)は二十日から禁煙外来を開設する。これを前に、十九日午前九時半から正午まで、一酸化炭素やニコチン量を無料で測定する「禁煙講座」を開く。
 禁煙外来は毎週金曜日の午前九時半|十一時半に、在宅療養室(歯科外来前)に設ける。一般内科外来(電話51-7386、内線2712)での事前予約が必要。診療内容は、診察、依存度テスト、呼気中一酸化炭素測定、尿中ニコチン検査、ニコチンパッチの処方など。初診料は三千百五十円、再診料は千五十円(検査料を含む)。そのほか、ニコチンパッチの薬剤料が必要。同院では「禁断症状への対処法など、保健師による指導にも力を注ぎたい」と話している。

山陽町路線バスわずか1便3.5人の利用

山陽町は、町内を走る路線バスの乗降客調査の結果をこのほどまとめた。それによると、「ねたろう号」などのコミュニティーバスを含めた一日当たりの乗客は四百四十三人。高齢者や通学児童生徒の欠かせぬ足となっているが、モータリゼーションの進展の中で、一便当たりに換算すると三・五人の利用にとどまっている。

2004年8月13日

「瀬戸内れんちょう」が人気

地元漁師のおかみさんが作る水産加工品「瀬戸内れんちょう」「きららえび」が人気を呼んでいる。宇部で取れた鮮魚を甘辛く味付けしたつくだ煮。イベント会場で販売するたびに完売する逸品は、ギフトとして都会に住む知人に、瀬戸内の潮の香りと一緒に送る人も多い。
港町二丁目の新宇部漁協加工所。倉庫を改造して作った厨房で、女性部加工部(渡壁博美部長、九人)のメンバーが、週四日間、小魚を揚げている。普通のレンチョウより小ぶりな体長五㌢前後の通称メトウシレンチョウを、二日間かけて乾燥させ、手動ローラーで背骨を砕いたものを油の中へ。赤エビ、ブトエビは生で放り込み、じっくりと揚げる。
 さました後、しょうゆ、砂糖、トウガラシなどを混ぜ合わせた秘伝のたれをからめ、最後にゴマを振って仕上げる。照りの良い、あめ色のつくだ煮からは磯の香りが漂い、食欲をそそる。


 口コミで人気が広まった2商品

役割分担して名物料理を作る加工部のメンバー(新宇部漁協加工所で)

ドクターカー運用1年、早急処置と救命に威力

山口大医学部付属病院(沖田極院長)の医師が宇部市消防本部(中山武久消防長)の救急車に同乗し、現場で救命処置を行う救急車医師同乗システム(通称ドクターカー)。昨年8月から運用が始まり、1年間の利用状況がまとまった。同本部によると、7月末までに68件の出動があり、月平均5・7件。心停止や呼吸停止の患者など31人に対して救命処置を施した。仕事中に急病で倒れ心肺停止状態だった男性(28)は、駆け付けたドクターカーでの処置を受け、社会復帰した。これまでなら命を落としてもおかしくないケースだったという。

アテネ五輪サッカーに高松選手が先発出場

アテネ五輪で、サッカー男子日本代表チームは十二日夜(日本時間十三日未明)、一次リーグでパラグアイと戦った。宇部市出身のJリーガー、高松大樹選手(22)大分トリニータ=は、フォワードで先発出場し、世界のひのき舞台で力強いプレーを見せた。
 堅守で知られるパラグアイに対し、高松選手は大久保嘉人選手と共に2トップで起用され、身体能力を生かしたポストプレーでチャンスを演出。前半二十二分には、相手ディフェンダーのファウルを誘う、うまいプレーでPKを獲得し、小野伸二選手の1点目につなげた。

小野田市・山陽町の新市名称「不調」

小野田市・山陽町合併協議会(会長・杉原記美小野田市長)は十二日、山陽町文化会館であり、新市の名称と事務所の位置を決める選考委員会の協議結果が不調に終わったことが報告された。新市を左右する重要項目として議論がヒートアップし、具体的な提案も完全に割れたこともあり、いったん冷却期間を置き、選考委での協議を継続していくことが決まった。


 あいさつする杉原市長(山陽町文化会館で)

2004年8月12日

仏式「慰霊祭」を宗教色なくす「追悼式」へ

七日に上宇部小グラウンドで開かれた校区夏まつり・盆踊り大会で、例年行われてきた仏式による物故者の慰霊祭が、無宗教の追悼式に変更された。「学校教育施設で、特定の宗教を支持するような行事は望ましくない」と、関係者が判断したためだ。施設の使用制限は、学校教育法や社会教育法に準拠したものだが、地域の伝統行事と宗教とは、切っても切り離せない関係にあるものが少なくない。各校区のふれあいセンターを含め、施設の管理者と地域の苦悩が見え隠れする。


 無宗教で行われた追悼法要(上宇部小グラウンドで)

熱帯植物館のバイオサギソウが開花

残暑厳しい宇部地方。強い日差しのため、常盤公園の熱帯植物館は客足が遠のき「夏枯れ」状態だが、温室横の実験園では、サギソウが白いかれんな花を付け始めた。
 サギソウは一九五〇年代から、自然破壊や盗掘のため急激に自生地が消滅し、近年は絶滅危ぐ種Ⅱ類にも位置付けられている。
 熱帯植物館の実験園は、霜降山のサギソウ自生地の盗掘を防ごうと一九九八年、宇部西高バイオクラブと宇部ライオンズクラブの熱意で建設。幅六・一五㍍、奥行き一・八㍍。土壌に工夫を加えたり、ミスト(霧状)スプリンクラーを付け、自然環境に近い状態を保っている。


 かれんな白い花を咲かせ始めた実験園のサギソウ(常盤公園で)

宇部警察署長に宮本さん

県警は十一日、春先から病気療養をしている宇部署の佐々木利幸署長の警務部付異動に伴い、人事異動を発表した。同署の新署長には、宮本豊一さん(周南署長)が就任する。
 今回の人事で県内十一人が異動し、発令日は二十日。これまで宇部署では笹原芳正副署長が、署長の業務を兼任していた。


 宮本豊一新宇部所長

小野田児童館ふれあい体験スクール

小野田児童館(尾崎美智恵施設長)の、ふれあい体験スクールは十一日、同館で開かれた。校区内の小学生三十人が参加。特別養護老人ホーム・長寿園の上村篤子事務長兼主任生活相談員から車いすの押し方などを習った。

 社会福祉やボランティア活動に関心を深めてもらおうと、四月に開講し、来年一月までの十回開催。アイマスクを使った疑似体験、点字や手話などを習った。五回目となるこの日は、車いすの基本的な取り扱い方法を学んだ。


 「発進します」と声を掛けて車いすを押す子供たち(小野田児童館で)

2004年8月11日

散水でしばしの潤い

 猛暑でカラカラにのどが渇くのは人間だけではない。市公園緑地課は、メーンストリートの常盤通りに植えている花や街路樹の散水に忙しい。二千リットルのタンクを積んだトラックをフル回転させ、シンボルの花や緑が弱らないよう、懸命に潤している。
 下関地方気象台の週間予報によると、山口県は十四日まで高気圧に覆われて、晴れる日が多い見込み。十五日以降は曇りがちだが、残暑はまだまだ厳しそう。


 暑さに負けないよう、街路樹などに井戸水をまく職員(常盤町2丁目で)

7、8月で22件の熱中症

 連日の真夏日となっている宇部地方。熱中症での救急搬送者が相次いでいる。宇部市消防本部(中山武久消防長)では、七月一日から八月十日までに二十二件。前年同期比十七件増となっている。今後も暑さが続くことが予想されることから、注意を呼び掛けている。
 同本部では予防策として▽小まめな水分補給▽体調の悪いときは、日中の外出や運動を避ける▽通気性の良い衣服を着用し、日傘や帽子を使用する-を挙げる。夏場の水分補給の際には、水分だけでなく、0・1%程度の塩水かスポーツドリンクを少しずつ数回に分けて飲むことが良いという。
 熱中症の疑いがある時は▽すぐに救急車を呼ぶ▽日陰やクーラーの利いた室内などに移動▽衣類を緩めて休む▽氷や水でぬらしたタオルを手足に当てて体を冷やす▽水分補給▽回復した後も病院で受診する-の処置を取る必要がある。

児童手当、小学3年までに拡充

 児童手当法の改正により、今年度から児童手当の支給対象年齢が、義務教育就学前までから小学校三年修了前までに拡充された。所得制限もあるため、宇部市内の該当者は従来の就学前約八千二百人に、小学一-三年生の約三千五百人が加わる見込み。市では小学校各校を通じてチラシを配布したが、これまでの申請者は約八割にとどまっており、手続きを忘れないよう呼び掛けている。
 問い合わせは、市児童家庭課母子福祉係(電話34-8330)へ。


 児童手当制度の案内パンフレット

空き店舗対策事業、新規出店振るわず

 商店街の空き店舗のテナント誘致を促進する宇部市空き店舗対策事業制度。市は今年度から制度を見直し、対象を宇部中央銀天街など三商店街から中心市街地の重点整備地区内へ拡大。家賃補助の見直しに加え、新たに店舗の改修、購入補助も始めたが、出店はわずかに二店舗と成果は上がっていない。
 見直しにより、対象商店街は中心市街地の十三商店街に拡大。家賃は四万円を上限とし、坪数に二千円を掛けた額の補助が三年間継続される。新たに購入も支援し、店舗改修費についても五十万円を上限に半分を補助することになった。対象期間は今年度末まで。

宇部高が「進学チャレンジ拠点校」に指定

 宇部高(兼石俊明校長、九百六十五人)が十日、将来の夢や目標に応じた進学に向けて生徒の学習を支援する「進学チャレンジ拠点校」に指定された。期間は二〇〇四年度から〇六年度までの三年間。同校では「生徒、教員、保護者の三位一体的進路指導の推進」をテーマに掲げ、生徒の希望に沿った進学の実現を目指す。
 県が進める高校生進学チャレンジ支援強化事業の一環。拠点校には同校など、十二校が選ばれた。拠点校が生徒の目標達成への進学チャレンジプランを企画、運営するとともに、近隣高校にも情報、成果を提供。県内高校全体の進路指導の充実を図ることが事業の狙い。

「デイサービス事業」で高齢者の生きがい支援

 小野田市は、二〇〇〇年度から「生きがい対応型デイサービス事業」を、各校区の福祉会館などで週一回ずつ実施。六十五歳以上で比較的元気なお年寄りを対象に、閉じこもりなどから介護が必要な状態にならないように、季節ごとの行事やレクリエーションを行い、高齢者の生きがいづくりを支援している。市社会福祉協議会では、仲間づくりと生きがいを見いだしてもらうため、利用を呼び掛けている。
 サービス費用(委託料)は、食事付きで一人三千五百円。うち、自己負担(利用料)は六百円。入浴サービスはない。利用時間は午前九時から午後二時までで、送迎もしてくれる。


 談笑しながら七夕飾りを作る参加者たち(中央福祉センターで)

2004年8月10日

チャレンジクルーズ、いざ韓国へ

 B&G宇部海洋クラブ(岡村精二会長)主催の「チャレンジ・クルーズto韓国」は、十日スタートした。参加した小・中・高生十五人は、二隻のヨットに分乗し、宇部港を出港。
 外国に出掛けるのは今回が初めて。岡村会長(51)所有のヨット「シンシア八世」(一四㌧)と、元セメントタンカー機関長の森光誠一さん(62)所有の「玄洋」(一八㌧)で、九泊十日約七百㌔の船旅に挑戦する。
 一行は福岡市沖の小呂島、対馬の厳原を経て十二日夕、韓国・釜山のヨットハーバーに接岸。十三日から三日間、慶尚南道庁を訪問し、二井関成県知事のメッセージを手渡すなど、昌原市や釜山市内を見学。帰路は逆コースをたどり十九日午後、宇部港に戻る。


 見送りの家族に手を振り、元気に出発したチャレンジクルーズの参加者(10日午前8時、宇部港で)

宮本さん(元巨人軍投手)の少年野球教室

 下関工高出身で、元読売ジャイアンツ投手の宮本和知さん(40)による少年野球教室が九日、宇部市野球場で開かれ、宇部、小野田市、阿知須町の少年野球クラブの六年生百七十一人が参加。元プロ選手の直接指導に笑顔を見せ、今後の参考にするとともに、チームごとに宮本さんと記念写真に納まり、夏休みの思い出をつくった。県野球連盟(黒神公直会長)主催。
 宮本さんは同校を卒業後、社会人の川崎製鉄水島を経て、一九八五年に巨人軍に入団。現役時代は三回、胴上げ投手となるなど、貴重な左腕として活躍した。プロ十三年間の通算成績は66勝62敗4セーブ。教室は、宮本さんから故郷で恩返しをしたいという申し出が同連盟にあり、今年度から開催。初めての会場に宇部が選ばれた。


 宮本さんから投球指導を受ける子供たち(宇部市野球場で)

ウオーターコースターでスリルと涼感満点

 立秋が過ぎても、うだるような暑さが続く宇部地方。「暑い」「暑い」の声があふれかえる中で、一瞬の涼を感じることができるのが、常盤公園遊園地に設置されているウオーターコースター。
 コースターに乗船し、水が張られたコースを徐々に上って行き、頂上から一気にスロープを滑り落ちる。たちまち白いしぶきが舞い上がり、霧状になった水が周囲に涼感を漂わせる。


 大きな水しぶきを上げるウオーターコースター(常盤公園で)

西岐波小入り口交差点の歩道橋に市内初のスロープ

 県道西岐波吉見線の道路改良整備に伴い、宇部市西岐波山村前の国道190号との合流地点、西岐波小入り口交差点の横断歩道橋の改良工事が進んでいる。国道を横断するだけでなく、同線も渡れるようにL字型となり、車いすでも通れるよう、市内で初めてスロープが取り付けられる。
 今までは国道を横断するだけだったが、同線の国道への合流が右折レーンも含めて五車線あるため、L字型に改良。同線側は両サイドにスロープが取り付けられ、高齢者や身障者も安心して利用できるようになる。事業費は約一億四千万円。


 横断橋の完成イメージ図

改良工事が進んでいる横断橋(西岐波)

本山駐在所がきらら交流館近くに移転

 小野田警察署(阿佐孝一署長)の本山駐在所が、大須恵の住宅地内から松浜のきらら交流館近くに移転新築される、焼野海岸一帯の交流人口の増大に伴う安全対策で、地元、自治体挙げての要望が実り、今年度内には完成する。
 新しい駐在所は、同海岸の臨時駐車場沿いに建てられる。敷地面積は三百五十平方メートルで、建築面積は九十二平方メートル。九月には本格着工し、来年二月には完成する見込み。総事業費(当初予算)は四千四百万円。県警では「地域に親しまれ、大いに活用してもらえれば」と話している。


 本山駐在所の移転新築予定地

2004年8月 9日

3期目、二井県政が始動

 県知事選挙は八日、投・開票され、無所属で現職の二井関成さん(61)が三十七万一千二百四十七票を獲得し、三選を果たした。無所属新人の福江俊喜さん(63)は九万五百十二票にとどまった。注目の投票率は40%を切り、全県で38・22%、宇部市も32・13%と、過去最低を記録した。二井さんは、一夜明けた九日午前十時、支持者や県職員らの大きな拍手の中、登庁した。


 初登庁で出迎えを受ける二井知事(9日午前10時10分ごろ、県庁で)

投票率は県、宇部とも過去最低

 過去最低の投票率となったことについて、県選挙管理委員会の廣嶋彬智委員長は「市町村選管や地方事務局と連携を密にしながら、選挙期日と期日前投票制度の周知を啓発の重点ポイントに、オリジナルキャラクター『行くんジャー』を起用した。こうした取り組みにもかかわらず、過去最低となったことは、極めて残念」と語った。
 これまでの最低投票率は、前回(二〇〇〇年)の41・87%。今回はさらに3・65ポイント下回り、30%台に落ち込んだ。最高は本郷村の76・1%。最低は下関市の30・12%、ワースト2は宇部市の32・13%。県内五十二市町村で40%を切ったのは十市一町と、前回の八市から広がり、低落傾向に歯止めが掛からなかった。
 宇部市は五十三投票区のうち、30%を切ったのが三十三投票区で、前回の十九投票区から大幅に増え、過半数を超えた。最低は野中の20・46%で、前回を1・89ポイント下回った。有権者五人に一人しか投票しなかった計算。最高は棯小野の76・88%だったが、こちらも前回と比べると、2・82ポイント下落した。


 

8日、阿知須で干潟の生き物観察会

 干潟の生き物観察会は八日、阿知須町のきらら浜自然観察公園であり、親子約三十人が、公園内の干潟でカニや貝などの生態を学んだ。
 “生き物の宝庫”といわれる干潟の魅力、環境保全に果たす役割を勉強してもらおうと同公園が毎年、夏休みに開催している。宇部市、阿知須町、山口市のほか、帰省でおじいちゃん、おばあちゃんの家に遊びに来たという神奈川県川崎市や福岡市の家族も参加した。


 泥の中から生き物を見つける子供たち(きらら浜自然観察公園で)

市更生保護女性会が21日に創立30周年記念式典

 宇部市更生保護女性会(佐原紀美子会長、百五十八人)が、創立三十周年の節目を迎える。女性や母としての立場から、次代を担う青少年の健全育成に努め、過ちを犯した人たちの更生の支えとなり、明るい社会づくりに貢献してきた。記念式典は、二十一日午前十時から国際ホテル宇部で開催。同十一時半からの記念講演は、河村建夫文部科学大臣が「教育改革について」の演題で話し、一般の聴講も受け付ける。入場無料。
 記念事業として、記念誌の発行や永年会員の表彰を計画している。記念講演についての問い合わせは、佐原会長(電話31-7413)へ。

7日に「おのだ七夕まつり」

 第一回「おのだ七夕まつり」は七日、小野田サンパークの駐車場であり、三万人がバンドショーや七夕コンテストなど夏の夜の多彩なイベントを楽しんだ。今年から中止になった「みなと祭り花火大会」に代わって、八百発の連発花火が夜空を焦がし、集まった親子連れや若者たちは頭上を彩る大輪に歓声を上げた。


 夜空を焦がした連発花火(小野田サンパークで)

七夕飾りコンテストでグランプリに輝いた生き生き子育てサークル(小野田サンパークで)

2004年8月 7日

藤山小の学習田にかかし登場

 きょう七日は「立秋」。まだまだ暑さは厳しく、六日には宇部市街地で最高気温三一・八度(市防災課調べ)を観測。夏の終わりには程遠いといった印象を受ける。こうした中、藤山小(徳永幸枝校長)の五年生九十八人が世話をしている藤山浜田の学習田に、かかしが登場。一足早く秋の光景を演出している。


 田に入ってかかしを設置する児童(藤山浜田で)

めいすい君も最後のお願い

 県知事選は最終盤を迎え、両陣営の“最後のお願い”も熱を帯びてきた六日、県選挙管理委員会宇部地方事務局となっている宇部県民局や宇部市選管、市明るい選挙推進協議会は、市内の大型商業施設で街頭啓発活動を繰り広げた。
 市選管の山下義春事務局長は「めいすい君」の着ぐるみで汗だくのPR。子供たちに取り囲まれると「お父さんやお母さんに投票を忘れないように伝えて」と懸命だった。


 子供連れの買い物客に投票参加を呼び掛けるメンバー(フジグラン宇部で)

県知事選、あす決着

“夏の陣”第二ラウンドとなった県知事選は、きょう七日で十七日間の選挙戦を終え、あす八日、審判の日を迎える。新人の福江俊喜候補(63)=無所属・共産推薦=、現職の二井関成候補(61)=無所属・自民、民主、公明推薦=とも、県内をくまなく遊説し、政見をアピールした。宇部市では午前七時から午後八時まで投票が行われ、即日開票される。午前零時には得票が確定する。
 福江候補は、前半戦は県東部を、後半戦は県西部を中心に遊説。六日は宇部・小野田地域、最終日の七日は出身地の防府を中心に小郡、山口地域を回った。国の言いなりの県政を批判し、「住民が主役」をアピールしてきた。目標は十六万票を掲げ、投票率アップを目指した。八日は午後八時に、山口市泉町の選挙事務所に支援団体の役員らが集合し、開票結果を見守る。
 二井候補は、五日までに県内をほぼ三巡。最終盤の六、七日は瀬戸内側を岩国から下関へと駆け抜け、最後の訴えは山口に戻って。二期八年の実績を訴え、支持層の広さを武器に、投票率45%、得票数四十五万票を目標に、きめ細かに遊説した。八日は午後七時半に、山口市吉敷の維新百年記念公園・県スポーツ文化センターに開票速報所を開設し、票の行方を追う。


 福江俊喜候補

二井関成候補

徳風会、無縁塔清掃奉仕50年

 宇部徳風会(中村弘志代表世話人、五十人)は七日、小羽山公園墓地と源山墓地の無縁塔を掃除し、盆供養を行った。有志の寄付で源山に無縁塔を建立してから、今年で五十年目。同会では半世紀にわたる奉仕活動の節目として、同墓地に水道設備一式を寄贈した。


 無縁塔を水洗いする参加者たち(7日午前9時40分、小羽山公園墓地で)

津布田小児童らが独居老人に鉢植えプレゼント

 山陽町の津布田ふるさとづくり協議会(遠山博久会長)は六日、暑中見舞いとして地域の独居老人を巡回訪問した。津布田小の児童も加わり、一生懸命育てたトレニアの鉢植えをプレゼントした。
 同会では毎年夏冬の二回、七十歳以上の一人暮らし宅を訪問している。夏には同小の五、六年生も参加して花や手紙を手渡しし、喜ばれている。冬は正月前に、飾りもちを贈っている。


 一人暮らしのお年寄りを訪ね、トレニアを手渡す児童(山陽町東郷で)

2004年8月 6日

ザ・ビッグ、わずか4ヵ月で閉店へ

 マックスバリュ西日本(本社・兵庫県姫路市)が経営する総合ディスカウントストア「ザ・ビッグ宇部中央店」(中央町三丁目)が、九月二十日に閉店する。オープンしてわずか四カ月での撤退。売り上げが思うほど伸びなかったことが原因という。
 同店は、ロイヤルホームセンター跡地に五月二十一日にオープン。約三十億円の年間売上高を見込んでいた。早々の撤退に関し、同社経営管理部では「客足が思わしくなく、売り上げが計画の半分程度しかなかった」と話している。


 閉店が決まった「ザ・ビッグ宇部中央店」

「期日前投票」、参院の半分

 七月二十二日に告示された県知事選挙は、あす七日で十七日間の選挙戦を終え、八日に投・開票される。最終日は新人の福江俊喜候補(63)が地元の防府市や山口市、小郡町で、現職の二井関成候補(61)は瀬戸内側の県西部地区を一巡し、それぞれ「最後のお願い」を行い、支持の拡大を図る。県、市の選挙管理委員会では連日、有権者に投票参加を呼び掛けているが、期日前投票は前回知事選の不在者投票数は上回るものの、七月に行われた参院選に比べると低調で、関係者をやきもきさせている。
 宇部市選管のまとめでは、五日までの期日前投票は三千六百五十二票、病院などで行う不在者投票は千百四十二票で、合わせて四千七百九十四票。既に前回知事選の不在者投票総数四千百八十九票を上回った。
 先月の参院選は同時期で七千二百六十二票あり、知事選は半分程度にとどまっており、最終的な期日前投票(不在者を含む)は六千から七千票となりそう。現状では投票率の大幅アップは望めそうにない。


 参院選に比べ、鈍い出足となっている期日前投票(宇部市役所で)

県知事選、訴えあす限り

【福江陣営】後半戦は県西部をくまなく遊説。吉田達彦・選対本部事務局次長は「下関では予想以上の好反応を得た。退職金をはじめ、庶民感覚から離れた国言いなりの県政に対して不満を持つ有権者たちに、最後の最後までしっかり政策を訴えたい」と話す。目標は十六万票。
【二井陣営】五日までに県内をほぼ三巡。六、七日は県内の山陽側を走り抜ける。宇部、萩、山口、岩国の四会場で開いた総決起大会はいずれも満席で、支援の輪の広がりが二期八年の実績に対する評価の高さをうかがわせた。目標は投票率45%、得票数四十五万票。

6日に親子施設見学

 宇部市の親子施設見学は六日、開かれ、小学生の親子九組二十二人が、中央消防署や東部浄化センターなど三カ所を巡った。
 市政に対する理解と認識を深めるとともに火災予防や水の大切さを学んでもらおうと実施。今年で二十六回目となる。


 消防車の説明を受ける親子(6日午後9時45分ごろ、中央消防署で)

神原町の水道管破裂

 七月三十一日早朝に、宇部市神原町二丁目の歩道で発生した水道管の破裂事故。噴き上がる水柱は高さ二十メートルに達し、市道が二十メートルにわたって冠水したほか、飛ばされた石で車二台の窓ガラスが割れるなど、市民を驚かせた。幸い人的被害はなかったが、類似の事故はまた起こり得るのか-。
 破裂した水道管は一九六四年、地下一・二メートルに敷設されたもの。直径三百ミリの大型だったため水圧が高く、歩道のアスファルトに直径二メートルの穴が開き、毎分二トンの水が流れ出た。水道管の耐久年数は一般的に約四十年とされるが、土質や水圧に大きな影響を受ける。
 事故の原因を調べた市水道局では、管の敷設から四十年という老朽化もあるが、むしろ炭坑跡地で石炭殻などの粗悪な土砂が埋め戻しの土に混入したことによる「土壌腐食が要因」と結論付けた。宇部は石炭産業で発展してきた町。同局では今回の事故を教訓に、土質分布などを調べ、似たような土質地域の配水管について調査、研究することを決めた。


 土壌腐食のために破裂した神原町の水道管(市水道局提供)

山口高と山口東京理科大が高大連携

 山口高(沖浦初孝校長)と山口東京理科大(土谷敏雄学長)の高大連携教育事業で、同校理数科の二年生三十七人が、五日から七日までの三日間、同大での講義や実習に励んでいる。高校生が大学で学び、その学習成果が高校の単位として認定される。多様な学習機会を提供し、一人ひとりの個性を伸ばすとともに、理科離れに歯止めを掛ける取り組み。今年一月に県内第一号の調印をした。


 熱心に実験に取り組む生徒たち(山口東京理科大)

2004年8月 5日

親と子の水辺の教室。ビオトープで自然満喫

 宇部市と県主催の二〇〇四年度「親と子の水辺の教室」が五日、厚東川の木田橋下流とビオトープ二俣瀬で開かれた。今年度は楠町との合併イベントとして行われ、同町の小学生と保護者七人を含む二十九人が参加。水中の生物を観察したり、ビオトープで遊んだりして、水や生き物と親しんだ。
 県予防保健協会の尾本龍一技師から水生生物の採取法を教わった後、川に入って実習開始。こぶし大の石をひっくり返してピンセットで虫を捕まえ、標本と照合したり、ルーペで調べたりして、ヘビトンボ、ヒラタドロムシ、カゲロウ、カワニナなどを確認した。


 「わーっ、おった!」水中の生き物を夢中で採取する子供たち(5日午前10時半ごろ、厚東川木田橋下流で)

ボランティアが協力する山歩きテーマのバス旅行

 宇部市の山を愛するグループ山讃(さんさん)会(高山由佳会長、十三人)が、旅行業を開始したナカノワーク(中野敏輝社長、二俣瀬)の山歩き旅行に、ボランティアとして協力する。日本最高峰を目指すなど山に関する企画なら、同社は採算抜きで運営し、バスを走らせる。第一弾は北アルプスに位置する富山県の立山で、親子の参加者を募集している。
 立山旅行は「夏休みの思い出に三千㍍の空中散歩を」をキャッチフレーズに、親子二十五人を募集。十六日から十八日まで車中、山小屋の二泊三日となる。料金は親三万円、子供一万五千円と格安に設定。宇部から十二時間かけて高速道路を往復する。
 問い合わせは、ナカノワーク(電話62-0693)まで。


 山讃会の仲間たち

中2階建てバスも導入、ボランティアに支えられて山歩きの旅行業を開始した中野さん(二俣瀬善和で)

知事選有権者アンケート。3分の2が変化望む

 この項は「今のままでよい」「変わってほしい」「どちらとも言えない」の三者択一で質問。
 変わってほしいが64・3%、どちらとも言えないが25・6%、今のままでよいが10・1%と、約三分の二が変化を求めた。
 理由を尋ねたところ、「今のままでよい」では▽他の地域と比べ、治安も安定し、住みやすい▽自然豊かで、人情ある山口が好き▽生活環境に不自由していない―など、多くを望まず、安定した現状を肯定した。
「変わってほしい」と答えた理由は▽石原都知事のような独自の発想を▽山口オリジナルを―など、知事のリーダーシップや独自性を求める声のほか「若者に魅力のある県づくりを」「もっと若者の意見を聞いて」など、若者の活躍できる県づくりを望む声もあった。
 また「もっと企業誘致を」「三十人学級の実施を」「職員が多過ぎる」「財政赤字の改善を」など、直面する課題の解消を求める意見も目立った。


 

子ども自転車全国大会で二俣瀬小が準V

 第三十九回交通安全子ども自転車全国大会に県代表として出場した二俣瀬小は四日、団体で準優勝し、個人で重枝綾さん(六年)が五位に入賞した。
 大会は東京都江東区の東京ビックサイトを主会場に、三日から開催。同小は六年連続の出場で、一九八八年大会で下松市の久保小が準優勝したのに続いて、県内の最高成績を収めた。

21日から「現代ガラス展inおのだ」

 第二回「現代ガラス展inおのだ」は、二十一日から九月二十日まで小野田サンパークであり、入賞作品を含む六十七点が公開される。同展実行委員会、市、市教育委員会主催、文化庁、県、日本ガラス工芸協会、市文化協会、宇部日報社など後援。
 入場料は前売りで、高校生以上が三百円(当日百円高)。また、ガラス展の会期に合わせ、きららガラス未来館で開館記念ガラス展が開かれる。作家によるデモンストレーションも企画している。


 ガラス展のポスター

2004年8月 4日

福山市営場外馬券場、10月オープンへ着々

 宇部市東岐波前田のハイパーモール・メルクス宇部の北側に、十月のオープンを目指し、福山市営競馬・場外馬券発売所「シャトル宇部」の建設が進んでいる。現在の進ちょく率は約60%。同市競馬事務局では、馬券の窓口業務を行う非常勤嘱託職員(十六人程度)の募集も開始した。
 対象は一九八六年四月一日までに生まれた人で、申込期限は八月十五日(当日消印有効)。採用試験は、今月二十八日に市男女共同参画センターで行う。
 申し込みは、市販の履歴書に写真(三・六×二・四センチ)を添えて〒720-0823福山市千代田町一-一-一、福山市競馬事務局(電話084-953-0828)へ。


 建設の進む福山競馬の場外馬券場(東岐波前田で)

10月14日に「歌舞伎ゼミナール」

 市川猿之助門下の俳優で組織する「二十一世紀歌舞伎組」が、歌舞伎を分かりやすく解説する「歌舞伎ゼミナール」は、十月十四日午後六時半から宇部市の記念会館で開かれる。市、市教育委員会、市自主文化事業実行委員会主催。
 前売り券は一般三千円、高校生以下千五百円。イトオ楽器店、宇部井筒屋、小野田と阿知須のサンパーク、フジグラン宇部、市立図書館、市文化会館、市教委文化振興課、楠町中央公民館で販売している。当日券はいずれも五百円増し。開場時間は午後六時。
 問い合わせは市教委文化振興課(電話34-8616)へ。


 

まず「景気雇用対策を」。知事選有権者アンケートで

「新知事には何に力を入れてもらいたいか」と、十九項目(複数回答あり)にわたり尋ねたところ、最も多かったのが「景気雇用対策」の56%。中でも働き盛りといわれる三十代から五十代は、60%台となった。
 回復基調にあるとされる国内の経済状況だが、地方ではいまだ実感できていないことを示した。年代別、男女別ともトップになり、有権者の半数以上が、最重点施策としての取り組みを期待していることが分かった。
 次いで高齢者対策32・6%、若者定住対策31・3%、子育て支援28・0%、教育振興18・4%、環境対策14・5%、観光推進13・5%、文化スポーツ施設の拡充11・2%、青少年対策10・9%、市町村合併10・5%の順になっている。
 各項目とも年齢層での大きな違いはなかったが、子育て支援は三十代が41・8%と高率になり、特に子育て現役世代の三十代女性は63・0%に達した。
 昨年六月に県が行った県政世論調査でも、力を入れてほしい施策として雇用対策、若者定住策、高齢者・障害者対策などが上位を占めた。


 

10月9日は「キツネの嫁入り」

 白むく姿の花嫁が子ギツネらと練り歩き、結婚式を挙げる「キツネの嫁入り」が、十月九日午後一時から中津瀬神社をメーン会場に行われる。実行委員会の宇部新天町名店街協同組合(美澄武理事長)と市常盤通振興会(山本哲夫会長)では、参加者を募集している。
 花嫁と花婿は、実際に結婚式を挙げるカップル。応募者多数の場合、審査で決定する。募集は三十一日まで。お供行列は十八歳以上の男女各二十人程度。子ギツネ行列は幼保育園児。白のタイツと長そでシャツが必要となる。
 募集要項は新天町サービスステーション、宇部井筒屋、エムラ宇部支店、トキワ宝石宇部本店、中津瀬神社社務所などに置いてある。
 問い合わせは実行委員会事務局となる宇部井筒屋(電話35―8105、35―8163)の高村さん、藤井さんへ。

そうめん流しや七宝焼に挑戦

 小野田市赤崎公民館主催の七宝焼教室は三日、同館であり、親子四十人が色彩豊かな手作りのキーホルダーやペンダントを制作した。
 校区内の小学生とその保護者を対象にした、夏休み子供教室の第二弾。初回はピザ作り、三弾の十八日は切り絵を行う。
 有帆児童館の「和紙であそぼう」は三日、同児童館であり、二十三人の小学生がちぎり絵のうちわづくりに取り組んだ。
 ボランティアの和紙人形教室の三人がカラフルな和紙を用意。子供たちは和紙をさまざまにちぎり、無地のうちわに思い思いに張り付け、仕上げていった。
 山陽町の厚陽団地自治会(瀬井達也会長)で三日、ネイチャーゲームやそうめん流しなどのふれあい行事があり、小学生や住民ら三十人が参加した。昼食は同自治会の児童公園でそうめん流し。勢いよく流れてくるそうめんにはしを伸ばし、涼を感じる風物詩を楽しんだ。


 色彩豊かなペンダントなどを作る子供たち(赤崎公民館で)

子供たちに好評だったそうめん流し(厚陽団地児童公園で)

2004年8月 3日

市民課窓口のうちわ好評

 待ち時間に涼んでください-。宇部市市民課が、窓口の番号札としてうちわを提供し、好評を得ている。サマーエコスタイル(六月一日-九月三十日)に合わせ、夏季限定で活用している。
 月曜日など来庁者の多い時には、あちらこちらで、うちわをパタパタ動かす姿がある。返却が求められる番号札だが、「欲しい」という人が後を絶たないのが悩みの種!?


 かわいいうちわの番号札は子供たちにも人気が高い(市役所で)

やっぱり暑かった7月。平均気温前年度比4度上昇

 宇部市の七月の平均気温は二八・〇度で、昨年の二四・二度と比べ、四度近くも高かったことが、市防災課の調べで分かった。「昨年が冷夏だったことを差し引いても、平均気温が四度も上昇するのは異常な暑さ」と分析。最高気温三〇度以上の真夏日も二十八日と、記録づくめだった。
 同課によると、昨年の七月はわずか二日だった真夏日が、今年は二十八日。真夏日とならなかった残りの三日も、最高気温は二九度台だった。最低気温二五度以上の熱帯夜も、昨年は一日だったのが、今年は十七日に激増している。

市交通局長に三戸さん再任

 藤田忠夫宇部市長は一日付で、三戸宏文さん(65)=西岐波=を市交通事業管理者(交通局長)に再任。二日、市役所で辞令を交付した。任期は二〇〇八年までの四年間。
 三戸さんは大阪工業大工学部卒。六五年に市役所に入り、土木建築部道路課長、都市開発部長などを歴任。〇〇年に定年退職し、同年交通事業管理者に就任した。今回が二期目。

28日にときわナイトフェスタ

 夜の常盤公園を楽しむ夏の恒例行事、第四回ときわナイトフェスタは、二十八日午後三時から同公園で開かれる。一般参加者が得意のパフォーマンスを披露する「にぎわ~いコンテスト2」や、石炭記念館の展望台を開放して宇部市の夜景を楽しむナイトタワーなどイベントが満載。夏休み最後の週末を、にぎやかに彩る。
 年に一度のライトアップが美しい遊機具は、午後九時まで運転。浴衣を着て来場した人には観覧車無料券(先着二百人)プレゼントの特典も。浴衣は無料の貸し出し、着付けもある。
 問い合わせや、にぎわ~いコンテストの申し込みは宇部観光コンベンション協会(電話34-2050)へ。


 夏の風物詩、第4回ナイトフェスタのポスター

国民文化祭の小野田市実行委が発足

 第二十一回「国民文化祭・やまぐち2006」の小野田市実行委員会(会長・杉原記美市長)の設立総会は二日、市役所で開かれた。小野田はガラス工芸展を引き受けることが決まっており、これまでの実績、ノウハウを生かして事業の準備を進めていくことを申し合わせた。企画・立案のため、内部組織としてガラス工芸展推進委員会も立ち上げた。
 国民文化祭は「やまぐち発、心ときめく文化維新」をテーマに、〇六年の十一月三日から十二日までの十日間、県内各地で五十九事業が行われる。


 小野田の文化、情報の発信をとあいさつする杉原市長(市役所で)

2004年8月 2日

琴崎八幡宮で夏越祭

 琴崎八幡宮(白石正典宮司)で、夏越祭が開かれている。多くの人が茅(ち)の輪をくぐって、猛暑に負けず、健康に過ごせるように祈願している。三日まで。
 鳥居に取り付けられた直径三メートル、太さ三十センチの茅の輪は、今年も上宇部校区老人クラブ連合会の五十人が作った。二日午前十時からは、琴崎保育園の子供たち百人が、仲良く手をつないで茅の輪をくぐり、夏ばてせずに友達と遊べるように願った。


 仲良く茅の輪をくぐる園児たち(2日午前10時、琴崎八幡宮で)

台風10号の影響

 四国、中国を横断した台風10号の影響で一日、宇部小野田地域も断続的な強い雨に見舞われ、空のダイヤは乱れ、西岐波では停電があった。主要行事も相次いで中止された。台風は同日夜、日本海の海上で熱帯低気圧に変わった。


 台風情報の張り出しを見る乗客(1日、山口宇部空港出発ロビーで)

防火スケッチ大会始まる

 第二十七回防火スケッチ大会(宇部市消防本部など主催)が、二日から始まった。初日は俵田体育館前で行われ、園児・児童二百人が展示されたはしご車や消防化学車などを画用紙いっぱいに描いた。園児・児童の防火意識の高揚を目的に七日まで宇部、阿知須の六会場で開催。
 今後の会場は次の通り。時間はいずれも午前九時十分から。雨天中止。問い合わせは同本部予防課査察係(電話21-7699)へ。
 ▽三日=黒石小▽四日=東岐波小▽五日=阿知須小▽六日=西部体育館前▽七日=同本部


 画用紙に絵を描く子供たち(2日午前10時ごろ、俵田体育館前で)

県知事選、6割が「関心がある」

 知事選投票日まで、残り一週間を切った。宇部日報社では、宇部、小野田、阿知須、山陽、楠の二市三町に住む有権者を対象にアンケートを行い、三百四人から回答を得た。猛暑に加え、参院選後の“選挙疲れ”から低投票率が心配されているが、約六割が「関心がある」、七割以上が「投票に行く」と回答。争点が見えにくいといわれる中で、新しい知事には「景気雇用対策」を最も強く期待していることが浮き彫りになった。


 

あすから工水30%自主節水

 宇部、小野田市の水道局と十二企業で組織する厚東川工業用水利用者協議会(会長・深川坦宇部興産宇部渉外部長)は、三日午前九時から工業用水30%の自主節水を行う。七月の降水量が例年の二割に満たず、貯水量が激減。台風10号の影響による降雨も七〇ミリ(厚東川ダム地点)にとどまり、水位はさほど回復しなかった。節水措置は四月五日の全面解除以来、約四カ月ぶり。
 八月二日午前零時現在の厚東川ダムの水位は、三四・七七メートル、貯水率は61・0%。丸山ダムでは三四・三五メートル、58・6%。

「木戸刈屋盆唄」保存会が発足

 小野田市の木戸、刈屋地区に古くから伝わる「木戸刈屋盆唄」を後世に正しく継承しようと、地域の有志が保存会を立ち上げた。これまであった会を引き継ぎ、歌と踊りを各年代に教えるだけでなく、諸説あるいわれを調べたり、保存・継承の先進地を視察したりする活動に力を入れる。会長には木村実さん(70)=木戸=が就いた。


 木村さん(右)ら保存会の役員