山大付属病院、ドクターヘリポート6月から整備開始

来年一月からの救急医療専用ヘリコプター(ドクターヘリ)の運航開始に向けて、県は常駐拠点となる山口大医学部付属病院敷地内に六─十一月、ヘリポートの整備を行う。年間約三百八十件の運航を予定。離着陸時に周辺と進入ルートとなる南東五百m、北東八百mのエリアに数十秒間、救急車のサイレンより低い最大九〇デシベル程度の騒音が予想される。「一日一回程度、騒音が発生するが、命をつなぐ事業なので住民の皆さんの理解をお願いしたい」と県地域医療推進室は話した。

ドクターヘリは、機内に人工呼吸器などの救急医療機器を備え、医師と看護師が乗り込み、患者を搬送する。二〇〇九年三月現在、十七都道府県の二十一カ所に配備されている。
県によると山大病院敷地内の真締川に面した一角にヘリを常駐させる。県立総合医療センター(防府市)と関門医療センター(下関市)、岩国医療センター(岩国市)の三カ所にもヘリポートを設ける。
県内の七割は中山間地域で、二十一の有人離島がある。学校の校庭など救急車とヘリが合流するランデブーポイント(場外離着陸場)を三百カ所整備。
ヘリは消防機関からの要請で出動。山大病院を離陸して時速二百㎞で運航し、三十分以内に全域に到着できる。
初期医療を現場で行った上で、最適な高度医療機関に搬送する。救命率と後遺症が残らないで済む率が格段に上がると期待される。
これまで山口宇部空港に待機している消防防災ヘリに山大病院からの医師が搭乗するサービスを実施してきたが、空港に医師が向かう時間と、患者を空港から同病院へ搬送する時間がロスとして加わり、利用は年間数件にとどまっていた。
運航は民間の航空会社が担う。出動時間は午前八時半から日没前三十分。視界不良時は運航しない。離着陸時にヘリの間近で台風並みの吹き下ろし風が発生するが、約四十m離れると影響はないという。
騒音は周辺と進入ルートで発生するが、人がやかましいと感じる時間は二十秒─一分間程度。窓を閉めるとほとんど感じないという。「特に救急医療の過疎地の山陰側の人を救える」と県は話す。

カテゴリー:環境2010年4月6日

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