ヒヌマイトトンボ対策検討委、人工的生息地を創出へ

 厚南地区ヒヌマイトトンボ対策検討委員会(委員長・遠藤克彦山口大名誉教授、七人)は二十九日、宇部市琴芝町一丁目の県総合庁舎で二回目の会合を開き、県が示した代替生息地の環境改善対策案に同意した。工法や施工手順、監視計画などを詰め、年度内にも最初の工事に入る予定。

 対策案では、新たに整備する第三期代替地(約千二十平方メートル)を、当初は中川遊水池を挟んだ既設の代替地(約二千三百七十平方メートル)の北側対岸に確保する予定だったが、既設の代替地の西側隣接地を拡幅することに変更。ヒヌマイトトンボのスムーズな移入を促す。
 代替地の地盤高は、夏期の冠水頻度などを考慮して南北方向に三段に設定。どの水位になっても一定の生育環境が確保できるようにする。水位変化による水交換を機能させるための水路を新設し、止水域となる深場も設ける。
 ヒヌマイトトンボの生息地の保全や代替地の確保にとどまらず、人工的な生息地を創出しようという試みは全国でも数少ない。対策案は県独自のもの。
 委員からは、周辺の生息地の保全にも配慮した調査の継続や、将来的な維持管理を考えた地域との連携や公園化の検討を求める声があった。
 同所では、レッドデータブックの絶滅危惧(きぐ)I類に指定されているベッコウトンボも発見されているが、近年の確認数の減少を踏まえ「今回の対策事業で、ベッコウトンボの生息への影響は特にない」とする専門家の見解も示された。

カテゴリー:環境2010年10月30日

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