南方系の昆虫が山口県にも定着か? 懸念される食害

イチジクヒトリモドキの幼虫(左)2年目の発生となったクロマダラソテツシジミ(右)=山口むしの会提供これまで生息していなかった南方系の虫が、宇部、山陽小野田市など山口県内で広く発生していることが、山口むしの会の調べで分かった。
確認されているのはイチジクヒトリモドキと、チョウのクロマダラソテツシジミ。名前に樹木の名前があるように、食害も懸念されている。

イチジクヒトリモドキは、同会の中西淳さんらが宇部市内で確認した。自宅の採集設備に雌が飛来したのをはじめ、近くに植えているイチジクにも幼虫がいた。成虫は南方系独特のあでやかさが目立つ。
幼虫の時には、イチジクやイヌビワの葉を食べる。ほかの会員からも確認の情報が寄せられている。イチジクヒトリモドキの発生は夏の異常気象も起因しているが、まだデータ不足。消毒や天敵との因果関係などもあり、観察しながら対処するしかないという。
クロマダラソテツシジミは2年目の発生。同会事務局長の後藤和夫さん、管鉄郎さんらが山陽小野田市や山口市秋穂などで確認した。越冬できずに死滅する迷チョウ扱いのため、今年の発生も北上した個体が再度分布を拡大したと見ている。
雄は空色、雌はやや黒色がかった地色で、下羽根の基部に黒い斑点があるのが特徴。美しいチョウの部類に入る。
両種の発生について、後藤さんは「地球温暖化により、発生を抑えるのは難しい。南の昆虫との共生は、これからの課題として次々と起こり得るので、考えなければならないだろう」と語った。
迷チョウなどの調査結果は、同会がホームページで随時公開している。

カテゴリー:環境2010年10月1日

写真注文はこちら
無料試読キャンペーン
宇部日報購読案内
サンデージョブ
サンデーうべ
サンデーワイド
サンデートレンド
Sundayうべ・おのだ
Sunday西京
サンデーネットワーク
全国郷土紙連合
新聞協会
選挙権を持つ君へ
アーカイブ
single