参院選山口 国会閉会、前哨戦に拍車

国会が十六日に閉幕し、第二十二回参院選は二十四日公示、七月十一日投開票に向けて、実質的なスタートを切った。山口選挙区(改選定数一)は、再選を目指す自民現職の岸信夫さん(51)、民主新人の原田大二郎さん(66)、共産新人の木佐木大助さん(55)の三人が名乗りを上げ、激しい前哨戦を繰り広げている。

昨年の政権交代後、初となる本格的な国政選挙。全国的には、過半数を確保して安定政権を実現したい民主党と、政権奪還の足掛かりを築きたい自民党の対決が焦点。第三極を目指す新党の動きも注目される。
鳩山前政権の退陣につながった普天間基地や「政治とカネ」の問題、消費税率の引き上げ論議を含む財政の立て直しなどが争点とみられ、国民にとっては菅新政権に対する初の審判となる。
山口選挙区で自民、民主、共産各党の公認候補が三つどもえの選挙戦を繰り広げるのは、前回(二〇〇七年)に続いて。この時は民主党候補が追い風に乗る中で、自民現職の林芳正さんが圧倒的な強さで三選を果たし、当時の安倍晋三首相の地元として面目を保った。
しかし今回は、知名度があるタレント出身候補の参戦が有権者の目にどう映るか未知数。宇部市出身の菅直人首相の誕生で民主党の支持率も回復しており、これまで盤石な戦いを繰り広げてきた自民党県連にも険しい表情が浮かんでいる。
公示まで一週間と迫り、各陣営のこれまでの主な動きや今後の予定を聞いた。
□岸陣営□
後援会は十一日に事務所開き。地区選対は〇四年の初陣と同じ旧五十六市町村に構えた。十二日には麻生太郎元首相が宇部入りして支援を要請。岸さんは「日本の未来を懸けた戦い」と党の信頼回復を誓った。
各支援団体から「山口はぶれない」と力強い声援が届いているが、事務所を統括する吉田充宏さんは「三年前の参院選から自民党に対する逆風は続いている」との認識を示す。きめ細かい遊説日程を組み、各地で総決起大会を開きながら、新しい支持者を開拓している。
□原田陣営□
五月二十九日に事務所開き。地区選対は十五日の美祢市を最後に十三市に置いた。菅首相が十三日に宇部入りした際は懇談会で合流。必勝を期して握手を交わした。内閣支持率の回復に伴い有権者の反応も劇的に変化。原田さんは「神風ですね」と例えた。
タレントとしての人気がそのまま票に結び付かないことは知っている。「政治家として信用していただけるかどうかが勝負」と挑む。党県連は菅首相に選挙期間中の再度の来県を要請。一万人集会を開催して盛り上げを図る。
□木佐木陣営□
一番早い五月二十六日に事務所開き。三十日には市田忠義書記長が駆け付け、党勢の躍進を訴えた。県内四カ所の地区委員会が実質的な地区選対となり、地方議員が支部を受け持つ。各後援会組織も集票に取り組んでいる。
「アメリカにも財界にも堂々とモノが言える政党」としての独自性を打ち出し、郡部も隅々まで回り、ミニ集会や街頭からの訴えに力を注いできた。藤本博一県書記長は「消費税大増税の動きも懸念される。党の政策を引き続き訴えたい」と話している。

カテゴリー:政治・選挙2010年6月17日

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