山大病院新病棟にホスピタルアート

山口大医学部付属病院(杉野法広院長)は、建設が進む新病棟をホスピタルアートで彩る計画を進めている。制作を請け負ったのは同大教育学部の卒業生でクリエイティブユニット「キギ」の渡邉良重さん(57)=東京都=。6日にはその第1弾として、1階エントランスに巨大なモザイクアートが設置された。

病棟内に心地よい空間をつくり出すことで患者らの心を癒やし、不安を少しでも和らげてもらおうと計画。企業やブランド、ショップの芸術面での総合演出、商品デザインなどを幅広く手掛ける渡邉さんに依頼した。

渡邉さんは同じ周南市出身の詩人、まどみちおさんの詩の世界観に感銘し、そこから得た共感やひらめきを軸に制作に取り掛かった。病棟の各フロアに見合った詩を選択し、その詩を基に描いた創作画17点を詩とともにエレベーターホールなどに飾る。

8階の小児科病棟には特に力を注ぎ、子どもたちが親しめる工夫を施した。病室番号の代わりとなるアルファベットは動物などを用いてデザイン化し、プレールームには芸術の力で楽しませるさまざまな仕掛けを用意しているという。

設置されたモザイクアートは、まどさんの詩「空気」から感じた世界観を表現。渡邉さんの原画を基に、イタリア在住のモザイク画家、永井友紀子さん(37)が大理石のタイルなどを使い、半年以上を費やして縦2・4㍍、横4・3㍍の大作に仕上げた。

ホスピタルアートを手掛けるのは初めてという渡邉さんは「母校の仕事に携われてうれしく思う。見る人によって感じ方はさまざまだが、より良い作品を並べ、少しでも患者さんたちの気持ちが安らぐ手助けになれば」と話した。

新病棟の建設は同病院の大規模な整備計画の一環。地上14階、地下1階の病棟内には高度急性期医療の充実に向けて先進救急医療センターなどの主要部門を集約し、大規模災害時にも診療を継続できる。来年6月24日からの利用開始を予定している。

カテゴリー:医療・健康・福祉2018年11月7日

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